SITでZika熱対策に乗り出すIAEA

Zika熱は1947年にウガンダで発見されウイルスバンクにロックフェラー財団が提供した株から凍結乾燥体を購入できる。そのZikaウイルスがブラジルを中心に中南米で猛威を奮い、カナダやアメリカにも飛び火して大流行の兆しが見えている。

 

Zika熱に感染すると発熱し発疹などの症状が出るが怖いのは妊産婦が感染すると新生児が小頭症など脳機能障害を持つ確率が高いことである。蚊によって媒介されヒトからヒトへの感染はないとされてきたが、精子にウイルスが含まれるため最近は性的交渉でヒトからヒトへの伝染も脅威となりWHOも世界的な大流行の警告を出すに至った。

そのためこれまで遺伝子操作で生殖能力を持たない雄のミュータント蚊を作り大量に放出して蚊を絶滅させる方法が提案されている。すでにこの方法のミュータント蚊は2012年から330万匹が放出された地域では96%が死滅したとされている。

もう一つの生殖能力を持たない蚊を作り出す遺伝子操作がSIT(Sterline Insect Technology)である。放射線による生殖器の影響はSITとして害虫駆除に役立てられてきた。一部のハエについては成功しており日本でも小笠原諸島のミカンバエに対してSITは根絶に成功した。

 

GM-Mosquito

Image: sunday times

 

IAEAのSIT専門チームはブラジルを中心にZika熱ウイルスの流行を食い止めるために蚊の不妊化を提案した。UAEAチームはブラジル当局と打ち合わせを行う予定だが、メキシコ、グアテマラ、エルサルバトルもIAEAに協力を要請している。

SITは対象によっては蚊への応用が実績を上げていてイタリアで80%、チリでは100%の根絶に成功したという。デング熱にも効果があるのでSITで蚊を僕別できればZikaウイルス以外にマラリア、デング熱など多くの感染症対策が可能となる。

 

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