電磁波過敏症のWHO見解

現代社会で携帯、スマホ、WiFiによる小電力電波機器の恩恵は計り知れないものがある。しかし一方で「電磁波過敏症」を訴える反対運動も世界中に増えている。近年の携帯基地局の増設により「電磁波過敏症」の住民の訴訟問題も起きている。このほどこの微小電力電波と健康被害に関してWHOが見解を公表した。

 

確かに携帯やWiFi電波の一部の周波数(2.4GHz帯)は電子レンジ(2.5GHz)と同じマイクロ波で、体内の極性分子(水)の熱運動を増大させる。厳密にはマイクロ波エネルギーを吸収すれば体温が上がることは否定できない。簡単な実験として電波を吸収する材料でWiFiルーターを囲んでみればよい。数分で温度上昇が確認できるし、接近しておけば焦げ臭い。

 

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Photo: avivopur

 

WHOの指針では「電磁波過敏症」はPC端末画面による視覚障害と同じように「現代病」であるというもの。実はPCや端末からも電磁波が漏れている。電磁波が健康に与える問題は、視覚障害やメーカー工場の環境汚染と重なって現代社会に悪影響を及ぼしている、ことが認知された、ことは大きな意味を持つ。

ところでWiFiの仕様は2.4GHz帯と5GHz帯の両方のアンテナを備えているものが多い。しかし不思議なことにいずれの周波数帯についても最大出力が仕様に公開されていない。電波法により10mW以下に抑える中で限界まで高めているのだろうか。

ちなみに2010年に電波法は改正され免許なしで最大出力が1,000mWに引き上げられたが、WiFiルーターはそれに含まれないとされる。しかし公表されていない以上、実際の出力が特に「ハイパワーモデル」で10mW以下であるかどうかはわからない。また市場には安価でハイパワーを謳う外国製品も溢れているが出力は不明である。

 

一方、脳に与える影響は体温上昇だけでなく、腫瘍をつくりだし癌細胞の発生につながるという報告もあった。しかしこれまで公的機関は「電磁波過敏症」の認知しなかった。携帯会社やWiFiルーターメーカーの営業に障害となるからである。下の図は携帯使用後に脳の代謝活動が局所的に携帯電波の影響を受けることを示している。

 

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Photo: Greenswan

 

しかしWHOが「電磁波過敏症」が存在し、「現代病」であることを認め、「現代病認定」を行った。WHOが現代病と認定したのは症状を訴える人々の数が無視できない数となったためである。飛び交うマイクロ波電波と症状の因果関係が明確で、巨大企業が人体に与える悪影響を会社の利益のために犠牲にした、ことを認めている。

現実的には携帯基地局、WiFiルーターの増大に歯止めをかけることは困難であるので、出力を下げ端末の感度を上げることや。電磁波障害のないLiFiに切り替えるなどの措置が将来は必要となるだろう。

 

WHOの取り組み

EMF(Electromagnetivc Field)について

関連資料 WHO workshop on electromagnetic hypersensitivity (2004), October 25 -27, Prague, Czech Republic

 

 

 

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