ISSに搭載される耐放射線高性能プロセッサー

宇宙空間や廃炉作業など高い放射線量ぁんきょうで動作する計算機システムの需要が近年、増加傾向にある。地球上でも高空を飛行する旅客機の安全性の観点から放射線耐性をもつ電子機器のニーズは高い。一方で宇宙用計算機に求められるスペックもスパコンの域に達し、耐放射線高速計算機が開発されることとなった。

 

耐放射線スーパープロセッサSTP-H6

NASAの宇宙試験プログラムSTP-H6ではISSにピッツバーグ大学のNSF計算センター(SHREC)が開発した世界初の宇宙スパコン(下の写真)が設置されることになった。宇宙空間ではリモートセンシングで大量の画像データを扱い、宇宙空間の航行に自律的な運行システムが要求されることから、開発が進められた。

2019年2月にはケネデイ宇宙基地から打ち上げられてISSに設置が予定されている。

 

thefinalfron

Credit: University of Pittsburg

 

STP-H6はISSの船外に設置されてアンテナやカメラと一体構造となっている。スパコンと言っても汎用スパコンではなく、2448x2050ピクセルの高分解能画像データ処理を行うスーパープロセッサーである。全体はシールドされて放射線耐性を持たせている。

 

検出器(画像センサ)に極力近い場所に増幅器やDSPをおくことは低ノイズ対策に不可欠だが、スーパープロセッサと一体化するのがSTP-H6の特徴だが、その先には前処理用ASICとスーパープロセッサの一体化である。そうなれば高度のデータを取得・処理することまで検出器(センサー)部分で行い、結果だけをWiFiで受け取ることが可能になるかもしれない。

 

関連記事

次世代GaNプロセッサによる耐熱・耐放射線エレクトロニクス

You have no rights to post comments

スポンサーサイト

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.