再エネ発電の不安定さは「水素」でカバーせよ 先進地ヨーロッパで活躍する日本の水素技術

水素は地球上に豊富に存在するが、単体の水素分子として大気中に安定的に存在することは困難だ。地球上の水素はほとんどが水の状態で存在し、一部は地殻を構成する岩石中に、また石油や天然ガスなどの有機化合物として存在している。

 

『日本の国家戦略「水素エネルギー」で飛躍するビジネス』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

水素をエネルギーとして利用するためには、工業的に水素ガス(H2)を製造する必要がある。

水素の製造方法としては、製鉄所や石油化学工場などの製造工程で副次的に発生(副生水素)、天然ガスなど化石燃料の改質、水の電気分解などがあるが、原料に化石燃料を使う限りCO2を排出する。現時点で技術的にCO2フリー水素を大量生産可能なのは、原子力発電を別にすれば、再生可能エネルギー発電の電力を使った水の電気分解だけだ。

水電解(水の電気分解)による水素製造は、コスト高が難点だ。火力発電を使った場合でも、天然ガス改質に比べかなりコストは高く、再エネ電力を使った場合には、さらに割高となってしまう。

ちなみに日本では、再エネというと発電コストが高いというイメージが強いが、海外では、再エネ発電のコスト低下が進み、いまや再エネ電力は安いというのが世界の常識となりつつある。

 

東洋経済ONLINE

ウエアラブル生体センサ型放射線モニタ

パーデュー大学の研究チームは放射線作業従事者が安全な放射線利用を行う必需品である放射線モニタのウエアラブル化に成功した(Yoon et al, Advanced Biosystems online Aug. 06, 2018)。

続きを読む...

塩素とUV光による都市排水の再利用

パーデユー大学の研究チームは、塩素と紫外線で水を無害化する方法を開発した。飲料水不足や健康被害をもたらす汚染水の地域で、廃水の再利用が可能になると期待されている。

続きを読む...

ノーベル賞受賞の米2氏が日本に決断促す「次世代加速器ILCの建設実現を」

 東北地方に建設が構想されている次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について、ノーベル物理学賞の受賞者である米ハーバード大のシェルドン・グラショー名誉教授と米カリフォルニア工科大のバリー・バリッシュ名誉教授が来日し、「素粒子物理学への貢献のほか、地元への経済効果も大きい。ぜひ実現させてほしい」と日本政府の決断を強く促した。

ヒッグス粒子の発見で「舞台は整った」

 ILCは極微の世界を究明する素粒子物理学の巨大な実験施設で、物理学者の国際組織が岩手・宮城両県にまたがる北上山地に建設する構想を進めている。

 素粒子の電子と陽電子をほぼ光速で衝突させ、宇宙が誕生したビッグバン直後の超高温を再現。物質に質量を与えるヒッグス粒子を大量に作り出し、その性質を詳しく調べることで、素粒子物理学の基本法則である「標準理論」を超えた新たな物理法則の発見を目指している。

 文部科学省の有識者会議は先月、ILCの科学的意義を認める一方、日米欧が分担する最大約8000億円の総建設費は「国民の理解が重要」とする報告書をまとめ、今月から日本学術会議が建設の是非を審議。これらの結果に基づき、政府が年内にも建設の是非を最終決定する見通しだ。

 

産経デジタル

高エネルギー勾配ミニチュア加速器の将来性

LHCのヒッグスボソン発見の偉業にも関わらず、その後継機となる次世代加速器計画始動が遅れている。その理由は2つある。ひとつは急ぐ必要がないこと。高ルミノシテイ化を達成したLHCは今後も世界の加速器研究の頂点に位置付けられるからである。より深刻な問題は経済的な理由である。周長27kmのLHCより大型の加速器の建設が、世界経済の鈍化と先進国共通の債務超過対策の緊縮財政で、予算化が困難になったことである。

続きを読む...

強誘電体スイッチング2D物質WTe2

すでに2D物質WSe2はバレートロニクス材料やHHG(高調波発生)の新しい分野を開きつつあるが、ワシントン大学の研究チームはWTe2が2D強誘電体スイッチング物質であることを見出した(Fei et al., Nature online July 23, 2018)(https://www.nature.com/articles/s41586-018-0336-3)。

続きを読む...

フェルミガンマ線宇宙望遠鏡が銀河中心のガンマ線起源に決着

ほぼ10年間の間、天文学者は銀河の中心から来る不思議な散漫放射(ガンマ線)の起源を研究されてきた。数GeVのエネルギーのガンマ線放射は、多くの研究者が暗黒物質起源と考えられていた。しかし、アムステルダム大学の研究チームは、このほど中性子星の急速な爆発がこの放射線の起源であることを(16σの確度)で発見した。(Bartels et al., Nature Astronomy online Aug. 06, 2018

続きを読む...

大強度パルスイオン源ECRISのアップグレード

核天文物理学というのは聞きなれない分野と感じる読者が多いと思う。自然界では、星を形成する核反応はしばしば、時には数十億年にわたる長い時間、高エネルギーを持ち続ける。核天文物理学はそうした天体誕生の鍵となる核反応を研究とした天文学のことで、核物理分野との境界領域である。

続きを読む...

トリウムからのラジウム同位体抽出

ラジウム同位体による放射線癌治療は古くから行われている。このほどロスアラモス国立研究所の研究チームは、医療ラジウム同位体をトリウム溶液から単離する方法を開発した。

続きを読む...

日本人が開発リードする最先端がん治療、日本で承認されぬ矛盾

アメリカ帰りの外科医が大学病院に最先端の手術支援ロボット「ダーウィン」を持ち込んだ。このロボットを使えば「医者の手」ではできない超精密な作業が可能になり、今まで手術できなかった病巣を取り除くことができる。

 しかし、アメリカ政府はそのロボットを使う承認を出しているのに対し、日本の厚生労働省は認めていない。だから、日本の医療現場では一般に利用することはできない。

 歯がゆい思いを抱える患者たちの前に「治験コーディネーター」が現れる。彼女が提案する「治験」という方法を使えば、認可されていないロボットでも手術が可能だという。

 今年4月クールで放送され、トップの視聴率を記録した医療ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)には、そんなストーリーが登場する。孤高の天才外科医役の嵐の二宮和也(35才)が主演で、治験コーディネーターを加藤綾子(33才)が演じた。

 このドラマの原作は、作家・海堂尊氏の同名小説だ。現実の医療界の光と闇をテーマにした作品で知られる海堂氏だけに、ドラマで描かれた話は現実からそう遠くない。

 夫を肺がんで亡くした妻(55才)が語る。

「末期の肺がんに効くとされる最新治療薬が日本で承認されました。もしもう1年早かったら、夫は助かったかもしれないと思うと…」

 乳がんを治療中の女性(42才)はこう語る。

「がんがわかってから本やネットで必死に情報収集して、アメリカで効果的な治療法が発見されたとのニュースを目にしました。自分もぜひ試してみたいと主治医に相談したら、『日本では認可されていないので』と断られました。効果がありそうな治療法なのであきらめられません」

 がんは人類にとって“最大の敵”だ。世界では1年に1400万人以上ががんと診断され、900万人弱が命を落とす。それゆえ、世界中の医療機関が躍起になってがん治療の研究を進め、日進月歩で進化している。

 もともと、がんの治療は、手術などの「外科療法」、放射線でがん細胞を破壊する「放射線療法」、抗がん剤を投与する「化学療法」の3大療法が柱だった。最近はそこに、人間が生まれながら持つ免疫力を利用してがんを退治する「免疫療法」が加わり、治療の可能性が飛躍的に拡大した。

 現在、最も期待されている最先端治療の1つが、免疫療法の一種である「キメラ抗原受容体T細胞療法」(通称、CAR-T療法)だ。

 体内に生じた異物を攻撃する免疫細胞である「キラーT細胞」の遺伝子を操作し、体内に潜むがん細胞を見つけやすくしたうえで、免疫細胞とがん細胞を戦わせる治療法だ。

 

NEWSポストセブン

スポンサーサイト

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.