CF結合を切断するPt単原子触媒研究〜NSLSIIのISSビームライン

イェール大学の研究者およびブルックヘブン国立研究所の研究者を含む国際研究チームは、地球上の物質の最も強い化学結合の一つである炭素−フッ素結合を破壊するための新しい触媒を開発した(Huang et al., ACS Catal. 8, 9353, 2018)。

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メガヘルツシリアル結晶構造解析〜European XFELの初成果

DESYを拠点とした120人以上の研究者からなる国際的な共同研究チームは、ヨーロッパの新しいXFEL、European XFELで最初となる科学実験の結果を発表した。新しいXFEL施設では実験時間を1桁以上向上させることができるだけでなく、これまで抗生物質耐性の原因となっていた酵素の未知の構造も明らかにした。 (Wiedom et al., Nature Comm. 9: 4025, 2018

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フラストレーショントンネリングイオン化によるEUV光発生

次世代露光技術の鍵となるEUV光源のニーズが高まっており、様々な原理・手法が提案されている。韓国の光州科学技術院の相対論的レーザー科学センターの研究チームは、10〜120ナノメートルの波長を有するEUV光を発生させる全く新しい方法を発見した。この方法は、ナノメートル解像度のイメージング、高精度回路製造のための次世代露光技術、および超高速分光法への応用が期待されている。

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3GeV放射光の動向について2018.9.28

3GeV放射光はいったいどうなっているのだろうか、という疑問を持つ放射光関係者は多いのではないだろうか。2018年7月3日、文部科学省は次世代型放射光施設を、東北大学青葉山新キャンパス(宮城県仙台市)に建設する方針を決定した。国と共同で施設の整備や運用を担う地域・産業界パートナーを文科省が公募し、東北の産官学団体を中心とするSLiT-Jチームの提案が採択された。同時に主体的な施設建設と運営の受け皿としてQSTがあたることになった。

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負のミューオンを使用して固体の核磁場を初めて観測

ミューオンは、電子に似ている(標準モデルで電子の隣にあるレプトン一族)が、はるかに質量が大きく不安定な素粒子である。ミューオンの寿命は数マイクロ秒だが、これは他の多くの不安定な粒子の寿命と比較すると長い。この比較的”長い”寿命のために、正のミューオンは、しばしば固体材料の内部磁場を検出するために使用される。

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電子顕微鏡と放射光の連携で理解が進む光合成のサイクリック電子伝達メカニズム

クイーンズランド大学とミュンスター大学の研究チームは、すべての植物の光合成装置の重要な部分である「サイクリック電子伝達経路」の超分子集合体を精製し、次世代ソーラーバイオテクノロジーの開発で一歩前進した(Janina Steinbeck el al., "Structure of a PSI–LHCI–cyt b6f supercomplex in Chlamydomonas reinhardtii promoting cyclic electron flow under anaerobic conditions," PNAS (2018).

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LHCが2035年までヒッグスサイエンスの中心でありつづける理由

6年前の2012年7月4日は素粒子に関心のある研究者にとって忘れることのできない日である。その日にCERNは二つの講演を予定していたが、前日から若い研究者や学生たちが会場前に泊まり込むほどの熱気であった。この日、標準モデルで予想されていた最後の粒子、ヒッグスボゾンの存在が確認されたからである。

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Liイオンバッテリーの不良原因を解明〜放射光施設の連携で

過去30年間、Liイオンバッテリーはより長く持続するエネルギー密度で圧倒的な強みとなり多くの小型のデバイスを可能にした。放射光を光源とする分光、散乱実験は研究開発に欠かせない存在となっているが、複数の放射光施設でそれぞれ得意とする手法を組み合わせることで、ブレークスルーが可能になった。

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