アメリカ留学を目指すあなたへ〜SLAC・スタンフォード大学滞在記 Part1〜

 私は2011年の夏から2014年の3月までの3年弱の間、アメリカ合衆国・カリフォルニア州にあるSLAC国立加速器研究所およびスタンフォード大学に、ポスドク研究員として赴任する機会を得ました。向こうでの生活、研究所/大学の様子や感想について、紹介させていただければと思います。

続きを読む...

メキシコの放射光ユーザーミーテイング

 2011年にメキシコシテイ郊外のCuernavacaで行われたFirst Mexican Synchrotron Radiation Users' Meeting, May 4-6, 2011 at Cuernavaca, Mexicoに招待されて、筆者の分野の紹介と(主催者側の要望を考慮して)メキシコ初の放射光施設建設の意義をアピールした。第1回ユーザーズミーテイングというふれこみであったが、もちろん建設計画はおろか基本設計や予算計画も未定だった。そもそも施設もないうちにユーザーズミーテイングというのには疑問を感じたが、関係者の熱意を感じ取ることができた。

続きを読む...

ESRF Upgradeの賢い選択

 ESRFが適切なエネルギーであったことは、その後のAPS、SPring-8が6GeVにダウングレードし、BAPSも6GeVを採用して6GeV4極時代を迎えることで明らかだろう。そのESRFはアップグレードに関してこれまで多くのバージョンで計画を練り直して来た。最近はMAX IVの磁石配列を参考にして、ESRF流7BAを採用で落ち着きそうである。注目すべき点は彼らが回折限界マシンに挑みつつ、コストを抑えるための最大限の努力をしていることだ。

続きを読む...

ベールを脱いだBAPSー6GeV4極時代

 4回目となるThe 4th Low Emittance Rings Workshop (LOWεRING 2014)がFrascati, INFN-LNF で 9月17-19に開催された。会議では低エミッタンス蓄積リングの最先端情報が公開され、熱気のある議論が展開された。Frascatiについては別記事を参照されたい。ワインが美味しいリゾートとして有名である。下の写真は有名な"Frascatiの"サンピエトロ聖堂。Frascatiは中世の歴史が残る美しい街であるが、一方ではイタリアを代表する高エネルギー物理の聖地でもある。

続きを読む...

NSRL訪問記

 中国には3つの放射光施設があるが、唯一のVUV光源であるHLS(Heifei Light Source)のあるNSRL(National Synchrotron Radiation Laboratory)を訪れた。筆者はVUV分野で協力できるところは少ないのだが、この施設の客員で頻繁に訪れている。実は筆者が、唯一興味があるのはアップグレード後に残された直線部分である。ここには超伝導ウイグラー(6T)が収まって11keVまでのX腺領域がカバーされていた。Superbendによって同様の領域がカバーできるので、加速器設計者と実現に向けて努力しているところである。Hefeiは北京と上海の間に挟まれて、予算的には恵まれているわけではないが、それでも学内ユーザーを中心とする熱心な関係者がアップグレードに余念がない。

続きを読む...

SSRF見学記−中国流国産の意味

 中国で稼働中の放射光施設は3カ所である。老舗の北京のBSRF(Beijing Synchrotron Radiation Facility)、同様に歴史あるVUV光源のNSRL(National Synchrotron Radiation Laboratory)、この光源の正式名称はHLS(Hefei Light Source)、と最新鋭の上海浦東地区にあるSSRF(Shanghai Synchrotron Radiation Facility)である。これらの中で先端レベルにあるのは(失礼だが)3.5 GeVのSSRFのみである。ただしNSRLは最近アップグレードにより、ようやく第三世代光源の仲間入りを果たしたので、これについては別の機会に報告する。ここではSSRFについて見学レポートをかくことにする。見学は昨年の8月のシャットダウン中だったので入射器、ブースターリング、蓄積リング、実験ホールと全て見る事ができた。

続きを読む...

アップグレード最新情報-2014.7

 このコラムで放射光源のアップグレードの記事を何本かかいてきたが、2014年7月の時点で、先頭をいくふたつのマシンについて、Bartolini情報を整理してみる。6-8 GeVクラスではESRF、APS、SPring-8ではそれぞれアップグレード計画が進行中である。

続きを読む...

アップグレード-その2:超音速旅客機か新幹線か?

 先に各国の放射光施設で計画中のアップグレードと呼ばれる光源性能の向上計画についてかいた。光源の性能をエミッタンスだけで表現できないが、最も注目されるエミッタンスは〜2桁向上が目安である。この他、コヒーレンスの向上も新たな複数磁石の組み合わせで、期待される項目のひとつである。高エネルギー(5-6 GeV以上)の光源と新たに設計される3GeV光源の性能をNatural emittance(HorizontalEmittance)で代表させて以下に示す。(出典:Bartolini, Diamond, 2014.7)

続きを読む...

hitachihightec

hitachihightec science

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.