気温データの信憑性について

米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気局(NOAA)のデータが気候温暖化の根拠になることが多い。1月20日、両当局は、2015年の世界の平均気温が前年に続き過去最高を更新したと明らかにした。いかにも温暖化のせいだといわんばかりだが、実際には多くの科学者は、気候変動は副因に過ぎず、燃料の使用などの「人間活動」が気温上昇の最も大きな原因とみている。

 

両当局によると、昨年1年を通した地上・海面の平均気温は20世紀の平均を0.9度上回り、過去最高だった14年の温度を0.16度更新した。今世紀に入り最高気温を更新するのは既に4回目だという(ロイター)。

NOAAの環境データ記録部門の責任者は温暖化の根拠とされる「ここ40-50年の間に見られたパターンが続いていることが分かる」と指摘した。しかしNOAAの観測値について最近、誇張の疑いが持たれている。以下の図にあるように最近の平均気温に関するNOAAとNASAデータは収束していて信頼できそうに見える。

 

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Source: Climate Etc.

 

しかし1979年以降の地球温暖化を示すデータの半分はNOAAの誇張により歪曲されたという指摘もある。過去18年にわたる人工衛星の観測データには地球温暖化の兆候はみられないが、地表の観測データのみに観測されているという。

確かに北米各地を旅行した人なら誰でも気候、気温が地域によって大きく異なることを認識させられるだろう。また最近の異常気象、例えばカリフォルニアでは干ばつに見舞われている一方で北米大陸分水界(ロッキー山脈)を越えると気候は一変する。西は高温乾燥、東側は寒冷化に襲われ豪雪となっている。北米ではどの地域の地表温度をデータとするかによって気温データの差が大きい。

上記の指摘によればNOAAは(温暖化にとって)都合の良いデータのみを選別し、温暖化を示さないデータを捨てているという。都市部のヒートアイランド地域や伐採など環境変化の大きい地域のものを使えば、「人間活動」の結果として温暖化を示すことになる。

NOAAの観測データには例えば建物に囲まれた地域、車の排気ガスの影響が大きい道路のそば、拡張工事中の空港など、特殊な地域のものが多く使われ、「人間活動」による局所的な温度上昇を地球温暖化として解釈することが問題だとしている。

 

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Source: NOAA

 

図に示すように変動の激しい気温データの平均をどう解釈するか、すなわち気温上昇の傾き大きさによって温暖化の予測が決まるが正確さを求めることが困難であることは一見して明らかだ。NOAAのデータの誇張が故意によるものなのかは不明だが、多くの権益が絡む気候温暖化のデータの抽出過程は透明性が求められるだろう。

1990年代にNOAAが気温観測の定点観測所を決定した際の選定基準が明確でないことが誇張疑惑につながった。地球温暖化がなければ温室効果ガスによって温暖化が起こるとする主張が成り立たない。観測地点の公正な選別と評価の透明性は極めて重要である。

結局、1920年から1999年の地表の気温データが温室効果ガスと結びつけられ、地球がミニ氷河期を迎え逆に寒冷化している事実は広まらなかった。NOAAの作為的なデータが地球温暖化の根拠となったのなら最悪な捏造事件といえるかもしれない。疑いを晴らすためには全観測点データを公開するべきなのかもしれない。全世界の気候データをクラウド化して研究者が自由にアクセスできるようにするべきなのだろう。

 

 

 

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