加圧水炉の安全性シミュレーション

パキスタンのCHASNUPP-1 (996MW)加圧水型原子炉(PWR)の商業運転は、2000年5月に開始された。それは従来型PWRであり、パキスタン原子力委員会によって運営されている。

このほど放射能が放射性物質を含んだ冷媒漏洩に関連するリスクを調べるために、シミュレーションが行われリスクアセスメントが発表された(Mehboob and Alijohani, Int. J. Nucl. En. Sci. & Tech. online Aug. 18, 2018)。

研究チームは、世界中で増加を続けるエネルギー需要に応えることが急務であり、原子力や持続可能な資源が化石燃料の代替手段となると考えている。しかし、原子力発電所の運用や人的ミス、システムの故障、事故、さらには犯罪行為によって引き起こされる可能性のある放射線漏れのリスクに懸念がある。

 

研究チームはMATLAB(注1)の動力学モデルを使用して、CHASNUPP-1原子力発電所から放出される可能性のある放射能の量を、コア損傷につながる事故で汚染された冷媒についてシミュレーションを行った。CHASNUPP-1は、類似したKORI-1炉と比較され、この加圧水炉の核汚染の封じ込め対策が機能すれば外界への漏れを最小にできると考えている。

(注1)アメリカ合衆国のMathWorks社が開発している数値解析ソフトウェア

 

しかし世界各地の原子炉からの放射能漏れリスクの影響を考えた場合、最悪の場合のシナリオをモデル化し、地域およびより広い環境への影響を理解することが必要としている。今後、中国が建設予定の原子炉や中東に建設が予定されている原子炉の影響力は大きい。とりわけ地震の影響の評価は難しいが、ここでも最悪の場合のシナリオを想定しなければならない。さらに漏洩後の影響も予測して全世界的な環境汚染リスクを評価すべきと思われる。

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