スコットランド沖の洋上風力発電が予想を上回る実績

再生可能エネルギーの2本の柱は風力発電と太陽光である。日本でも洋上風力発電所の大型化に向けて建設が進んでいる。穏やかな太平洋と異なり荒れた北海の風量は凄まじく、風車にかかる負担は大きいが稼働率の高さは群を抜いている。安定して風が吹くことが必須条件である風力発電は強風の多い北海沿岸では、ほぼベース電源に近い発電が可能となる。

 

このほどハイウインドと呼ばれるスコットランド沖合24kmに設置された浮体式風力発電所の数ヶ月にわたる稼働実績が明らかになった。この発電所の電力は2万戸の家庭の電力を供給することができる。北海の気象条件は厳しいがこの期間中、12月の嵐は最大風速44m/s、波の高さ8.2mで風車への影響が心配された。

 

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Credit: news.cision.com

 

嵐の直撃を受けた時、タービンは自動的に閉鎖されたが、その後運転が再開されたが、タービンブレードのピッチが風速に対応して自動制御され、正常に運転が再開された。この風力発電所は中東の未来都市マスダールが建設母体企業の資金援助をしている。化石燃料関連企業への投資が禁止される傾向の中で生き残りをかけた石油企業が再生可能エネルギーに投資する現象が起きている。原子力企業アレバ社が風力発電を手がけるのと同じなのだろう。

 

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Credit: Statoil

 

運転の実績によるとこれまでの発電能力は最大発電能力の65%となるが、陸上では45-60%になるので、洋上の環境が優れていることが実証された。浮体式風力発電所としては規模が小さいが福島沖の7MW発電所がこれより先に稼働開始しており、洋上風力発電のデータが蓄積されつつある。

ハイランド発電所は6MWのタービンが5基設置されているので、全出力は30MWに達する。日本でも鹿島沖に鹿島洋上風力コンソーシアムが大規模風力発電システムを建設予定で完成すれば5.2MWのタービン18基で93.6MWが得られる。スタンフォード大学の作成した再生可能エネルギー100%への最速ロードアップでは2050年に転換が完了するとされるが、再生可能エネルギーへの転換が着実に進んでいる。

 

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