海外で危険から身を守る−Part3アメリカ−カナダ間の出入国について

 前回は米国内の交通違反について説明した。今回はカナダ入国とカナダ国内での車の運転についてかくことにする。アメリカ合衆国からカナダ、メキシコは国境線(それぞれ8,891km、3,141km)を越えて陸路で移動することができる。バンクーバー−シアトルなど海岸線の都市間移動は船での移動も可能であるが、一番楽に出入国出来るのは空路移動である。

 

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 陸路の移動方法としては、バス、レンタカー、鉄道になるが、レンタカーによる移動は時間の制約なしに移動できる反面、入国する場合は車内を調べられたりする場合もある。これは、違法な物資が陸路で持ち込まれるのを防ぐためである。

 

入国に際して必要なもの

 カナダから合衆国に入国する際は、ESTA以外にI-94の提出が義務づけられている。そのため、一度検問所を通った後(ここで、入国目的を聞かれ、パスポートを提示する)、車を駐車場に止め、オフィスに行き、I-94を記入して、再度、入国目的が聞かれ、指紋の採取および顔写真を撮られる。無事、入国許可が下りれば、書類を渡される。その書類を持って、会計カウンターに行き、$6支払う。空路でアメリカ側からカナダに入国し、陸路でアメリカに戻る場合も同様である。

 たとえばバンクーバーからシアトルに陸路で入るにはルートが4つあるが、私はRout99とUS5間のPeace Arch Border CrossingとRout15からIS-543に入るPacific Border Crossing2か所で入国した経験がある。Pacific Border Crossingは比較的空いているが、入国審査が非常に遅く、数人しかいないにもかかわらず審査の前に1時間待たされた。

 

入国の注意点

 海側のPeace Arch Border Crossingは混んでいて、ゲート通過に1時間以上かかるが、入国する人が多いためオフィスに入って15分ぐらいで順番が回ってくる。待っている間にI-94の書類を書いていれば、すぐに順番が回ってきて審査官の対応も良く、バンクーバーからシアトルに入るのであればこちらからから入国することを勧めたい。

 なおカナダ−合衆国間の道路の混雑状況は下記サイトで確認できる。ただしNEXUS Laneが右車線にあり、申請していなければこのレーンを通過できない。アメリカ−カナダ間を頻繁に行き来する人には便利なシステムである。事前に日本で申請することもできる。

 一般にカナダから合衆国に入るのは厳しく、合衆国からカナダに入るのは比較的容易と言われているが、2014年時点ではカナダ側から国境を越えるのが特に厳しいということはなかった。むしろ海岸沿いから入るより、内陸から入る方が厳しいという印象だ。Rout15を通るときは、合衆国からカナダに入るときも車内を調べられた。(注)

(注)海岸沿いのRout15から入った時は、カーナビの設定を間違え、合衆国に入国後カナダ側のホテルに戻る設定になっていて、合衆国入国後20分ほどでカナダに逆戻りしてしまった。そのことを説明したらゲート脇の戻る道を通って戻るように指示され、合衆国側のゲートでは警官にカーナビの設定を間違えたと言ったら警官は笑って見逃してくれた。

 

Peace Arch Border Crossingでの入国

Peace Arch Border Crossingはまたツーリストが多く利用していた。ただし近年はテロの警戒やエボラなどのウィルス対策で、入国審査はさらに厳しくなってきている。渡航目的がきちんと説明出来、帰国の航空券またはVISAなど必要な書類がそろっていれば問題ないが、運転には十分気を付けたい。なお交通ルールは合衆国とカナダでは同じと考えてよい。

 

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 Peace Arch Border Crossingではゲートでの混雑緩和の為、手前に信号機がある(上の写真)。

 ナイアガラからはNiagara Falls Bridgeを渡る。橋を徒歩わたることも可能だ。その場合、カナダ側のゲートを通るときに50セントを橋の通行料として払う。橋の両サイドにそれぞれの国の入国管理オフィスがある。車での入国より徒歩で入国する方が比較的簡単に入国できる。

 

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写真はカナダ側のゲート(上)とアメリカ側のゲート(下)。

 バンクーバー−シアトルの場合と同様にゲート通過後、駐車場に車を停めて出入国管理オフィスに行く。なおナイアガラ観光時にパスポートを持ち歩く際は、水にぬれない様にするためのビニール袋など持っていないと大変なことになるので注意が必要である。I-94は有効期限内に必ず合衆国に渡米するのであれば返却する必要はない。しかし、帰国時点で予定がなければ、米国またはカナダ出国時に返却するのがよい。

 

 最後に米国では警官の指示は絶対である。服従しなければ撃たれても文句はいえない。最近はファーガソンにように黒人に対する過度の暴行やその報復として警官への暴行事件が多発しており、警官も過敏になっているので停車中の車に指示を無視して乗り込むことやダッシュボードを開けたり、ポケットに手を突っ込むことなど、疑いをもたれる行動は一切慎むべきである。質問には明瞭に答え、わからない事はわからないと、素直に伝えよう。ほんのちょっとした誤解が命取りになりかねないので道路上の警官とのやりとりは、慎重にしたい。

 日本では車のドアを開けたままでいることがしばしばあるが、車内にいる場合はドアをすぐ閉めることが重要である。外に出る際も開けたままだと発進する(逃げる)意志があるとみなされる。

 

車で陸路から入国する場合の一般的な手順まとめ


合衆国への入国審査手順
1) ゲートでパスポートまたはIDを提示して、いくつかの質問に答え、指示に従って審査場の駐車スペースに駐車する
2) 指示に従って建物の中へ入り、国境超えの手続きを受ける
なお車を停める際、鍵はそのままでドアのロックはしないようにと書かれている場合もある
近くに警官がいれば指示をもらう。建物内での携帯電話使用は禁止なので要注意。

 

審査官との質疑応答
1) 仕事は何か聞かれることが多く、英語表記の名刺を持っていると便利。
2) I-94W の記入 & 両手の指紋 & 顔写真の撮影(ESTA事前登録は必要で、登録時のコピーを持っていると便利です)
3) 入国審査手数料($6)を支払う
現金(USドル)、またはクレジットカードでの支払いが可能。
4) 車に戻り、アメリカ入国
 過去3ヶ月以内に同じ手続きをしている場合(I-94Wの有効期限内)、ゲートで有効なI-94とパスポートを提示すれば入国審査オフィスに行く必要ななく、そのままゲートを通過できる。同乗者が一人でもI-94を申請していない場合は、入国審査オフィスに行く必要あり。


カナダへの入国審査手順
1) ゲートでいくつかの質問に答える
2) 申告すべきものを申告する。場合によっては購入したレシートを渡すよう要求されたり、トランクを開けられてチェックされることも。
3) 特に問題がないと判断されれば下車する必要なし

 

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