ウイーンでパンダ誕生

8月15日昼ごろ車を運転しているとき、ラジオのニュースで前日にウイーンのシェンブルン動物園でパンダが誕生したことを知った。手短にまとめてみた。

 

panda

2012年5月のHu Fuの写真

 

シェンブルン動物園でパンダ誕生

ハプスブルグ家の夏の宮殿であるシェンブルン宮殿の一角にある動物園で8月14日にパンダが誕生した。体重100グラム、体長10センチということである。日本の上野公園のパンダの発情期、仮想妊娠が大々的に報道されていたのとは違って、事前の妊娠の報道もなく、思いがけない誕生であった。新聞報道では、園長のダグマーシュラッターさんは「今日午後12時24分パンダの子供が生まれました。うれしいことですが、私達は現実を見つめる必要があります。パンダの子供の生後1年間の死亡率は40パーセントだからです。」と述べたとのことである。また、別の報道では、「母(Yang Yang)と子供は今後数ヶ月は育児用の部屋にこもることになるが、いつ出てくるのかは分からない」とのことである。

誕生から一週間ほど経ったが全く報道されていない。Yang Yangは既に子育ての経験もあるようだが、誕生後の高い死亡率などを考え、過剰な報道をつつしみ、その一方で多くの人が期待を持って見守っているのだと思う。

パンダ母子の健康を願って、良いニュースが入ってくれば、追って紹介したい。ちなみに、2008年8月にYang Yangが生んだHu Fuは12月に観客の前に登場した。

 

シェンブルン動物園

バス停や地下鉄のホームの掲示板によると、シェンブルン動物園は2012年の「ヨーロッパの最良の動物園」に選ばれたとのことである。私達がウイーンで最初に住んだのは動物園に接した通りで、動物園への車の入り口の近くであった。その頃は公営で経営が苦しかったようだが、1990年代の初めにシェンブルン宮殿が民有化されたのに伴い、民有化された。がっちりと入園料を値上げしたが、それにふさわしい補修と斬新な改修で、動物園は年を追って充実してきている。寄付を募るのにも熱心で、自分の好きな動物に寄付すると金額に応じたプレートが展示される。

シェンブルン動物園の歴史はハプスブルグ家の女帝マリアテレジアの在位期間(1743年-1780年)にさかのぼる。子供の教育のために珍しい動物が集められたといわれ、夫であり共同統治者のフランツ1世ステファンが動物園を訪問した1752年を誕生年としているのことである。

この動物園でいまひとつ感心するのは、子沢山のマリアテレジアに由来するかのよう、パンダ、白熊、象、虎などの子供が生まれ、その発育が順調なことである。契約でパンダの子供のHu Fuは中国へ返したが、誕生した動物を他の動物園へ提供するのにも熱心なようである。

シェンブルン動物園の今の発展には先に紹介したダグマーシュラッター園長とその前任者ヘルムットぺヒラナー園長の功績が大きいだろうが、動物飼育係の献身的な努力も大きいと思う。動物園に長年通っているが見慣れた動物飼育係を見るにつけても心の和む場所である。

コメント   

# Takumi 2013年08月21日 11:14
ウイーンの動物園は行ってみたいですね。

シュツットガルト動物園は規模は小さいですが、動物たちの環境がすばらしく、ある意味、観察されているのは我々人間のように感じました。

きっとここでもそうなのでしょう。日本の特にサファリパークは動物虐待に近いものがあります。
# Noriko 2013年09月18日 09:35
パンダとウイーンておもしろい取り合わせですね。
ヨーロッパの動物園は興味本位でなく、動物学的に合理性がみてとれて安心感があります。
是非、行ってみたいです。
# Katsuya 2013年09月20日 09:46
日本の場合、パンダは外交手段か、見せ物、のような存在で、恥ずかしい。

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