南欧のクリスマス

 クリスマスはキリスト教圏においてとても大事な行事である。日本でも前世紀から導入されて祝う様になっているが、本家のものとは随分様相が違う。キリスト教圏のクリスマスは極東アジアの正月にとても似ている。クリスマスには親戚一同集まってご馳走を食べて子供達に贈り物をする。当然ご馳走もクリスマス用の特別な物で、食べ物にも色々意味があったりする。そういう点では日本のおせち料理も同じである。お年玉もかつては物や飴だった様なので、そこも似ている。日本では現在現金のやり取りになっているが、贈り物をあげるというロマンチックな行為をクリスマスプレゼントに見いだしたのかもしれない。

日本で門松やしめ飾りを飾る様に、キリスト教圏でも色々な飾り付けをする。イタリアではプレゼーピオという、キリスト生誕の様子をミニチュアで再現したものを飾る。この時期出て来るクリスマス出店で色々人形等を買い集める。

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スペインではこれよりも巨大な模型「ベレン」を教会の前に飾る。スペインは非常に複雑な国家で、地方色豊かである。バスク、ガリシア、カタルーニャは言語も違い、非常に対立している。また、異端審問や魔女狩りで有名なアラゴンもかつてのアラゴン王朝を誇りとしていて、強固なアイデンティティーを確立させている。アラゴン方言のスペイン語は中々面白い。南部のグラナダ等は建物もレコンキスタ当時のイスラム様式のムデハルが残っており、人も非常に好戦的かつ挑発的で中々大変だ。

大学、研究施設で有名なのは、スペイン中部にあるサラマンカ大学で、ボローニャ、ケンブリッジ大学などと並び、非常に古い大学である。バスク地方は商工業が盛んで独自の予算を持っているので、この厳しい不況下でも研究費がある。ただし、大学教員になる為には、自治政府の意向でバスク語が必須らしいので、難しいであろう。カタルーニャも工業が盛んなので、比較的豊かである。次に出来る放射光施設「アルバ」もそこに作られる。

カタルーニャはラングドックの文化圏であり、言語はスペイン語と多少異なる。フランス語に似ている部分が多い。イタリアのピエモンテも同様で、彼等の言語は類似している。カタルーニャではクリスマスに「カガ ティオ」を飾る。「カガ ティオ」は「うんこおじさん」という意味で、下の写真の様な丸太で作った人形だ。夜は寒くて可哀相なので、毛布をかけてやるが、叩くと「うんち=>プレゼント」が出てると言われているので、子供達が棒で叩くそうだ。中々過激な文化だ。

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