ウィーンレポート

中国大使が日本の兵器級核物質保有に重大な関心(IAEA理事会)

317日、目覚まし時計代わりのラジオで目を覚ますと、朝のニュースが聞こえた。トップは勿論前日のクリミアでの住民投票、2番目はマレーシア航空MH370、そして最後の3番目は、驚いたことに「中国は日本の余剰核物質に重大な関心を持っている」というものであった。ヘッドラインニュースの最後ではあるが、3番目なので何か新しいものかと思い、ぱっと目が覚めた。よく聞くと最近しばしば報道されている約300キロの兵器級プルトニウムの話であった。このプルトニウムについては再処理で回収されたものとまとめて扱われ誤解を招くことが多いので、この機会に素性をはっきりさせ、最近の報道、今後の行方についてまとめてみた。

イラクの核兵器プログラム(その2)

今回はイラクの核燃料サイクルを分析して、核兵器プログラムに対抗する措置を考える。湾岸戦争後、イラクの核兵器開発が明らかになったとき、査察システムの有効性が問われ、核不拡散、保障措置の専門家の間では“Lessons learnt from Iraq” がキャッチフレーズとなり、査察体制を改善、強化する努力が始められた。その努力は今に至るまで続けられている。現在進行するE3/EU+3P5+1)とイランが合意した実行共同計画の実施にも、イラクでの教訓が反映されている。そうした面もあわせて考える。

E3/EU+3とイランの実行共同計画の実施開始

[ウイーン発2014120日]20131124日にジュネーブで E3/EU+3 (P5+1) とイランが合意した実行共同計画(Joint Plan of Actions)の実施に関しては、合意を受けて両当時者の間で、実施取り決めの細部の交渉が続けられた。112日に両者が合意に達し、実行共同計画の実施を120日に開始することが発表された。これを受けて、天野IAEA事務局長は124日に理事会を召集した。この理事会では、実行共同計画に定められた核関連の措置の監視と検認のためのIAEAの活動に関して協議が行われ、理事会の承認が得られる見通しである。IAEAEUのサイト等から最近の動きを紹介する。

P5+1とイランの合意(2013年11月23日)

[ウイーン発1124日]朝、目覚ましのラジオでニュースを聞き、P5+1 とイランが合意に達したことを知った。将来の包括的な解決策に向けての第一段階とは言うものの、イランは大幅な譲歩を行い、P5+1は制裁措置の一部を軽減するという内容なので興味を持ったので調べてみたので紹介する。

イランとIAEA共同声明(2013年11月11日)

[ウイーン発20131123日]昨日、主催者のヒロユキから先週1111日に核開発問題の解決に向けた今後の協力に関する共同声明についてのコメントを依頼されたので簡単にまとめるとともに、現在ジュネーブで進行中のP5+1とイランの交渉の今後を考えてみた。

国際機関で働くには?

新聞雑誌などに「年収1000万円以上の求人」などという宣伝を良く見かけるが、なんとなく胡散臭いと感じるのは私だけではないと思う。このブログでは、国際機関の職員への就職の手順を紹介する。成功率は低いが、透明性は高く、うまくいけば安全な転職へとつながる。日本は国際機関への拠出金が米国についで第2位であるがそれに相当する数の職員が採用されていない。近年日本人の女性の採用が目立っているが、男女の雇用の平等性、出産育児休暇などの福利厚生も整っており子育てなどの見地からも一考に値すると思う。

イランの核開発

イランの核開発

6月15日イラン大統領選で、保守穏健派のロハニ師が50%を超える得票率で選出された。ラマダン中ということもあったのか、夏の間イラン関係の報道は見かけなかったが9月のIAEA総会、国連総会に際して、米国オバマ大統領との電話会談、メディアでのインタビューなどで新政権の核開発と今後の外交折衝の方向性が少し見えてきたようであるよる。イランの核兵器開発の現状を簡単にまとめてみた。2003年以来IAEAは多くの報告を行ってきた。IAEAのサイトでIran 2003 などで検索すれば、毎年の報告書を読むことができる。

イラクの核兵器プログラム(その1)

二回にわけて、イラクの核施設と核兵器プログラムの概略と歴史を紹介する。湾岸戦争の終結に伴い、国際連合安全保障理事会は決議687を採択し(1991年4月3日)、イラクの大量殺戮兵器とその製造能力を廃棄・除去・無力化するのとを決定した。IAEAに対しては、核兵器、核兵器に利用できる物質、核兵器の構成物と部品、核兵器の研究開発と製造を行う施設、およびその補助となる施設を廃棄・除去・無力化を実施することを指示した。この決議の実施に伴うIAEAのイラクでの査察、監視活動は1991年5月に始まり、その後数年を費やしてイラクの核兵器プログラムの全容が明らかになっていった。今回は初期の査察で得られた核兵器プログラムに関する知見を紹介する。

Login

スポンサーサイト

最近のコメント

  • ホンダジェット成功の秘密
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 高速増殖炉は何故うまくいかないのか
  • 放射光リングの持続性について〜加速器の経済学
  • 放射光リングの持続性について〜加速器の経済学
  • 癌完全治癒に向けてのオンコロジストのメッセージ
  • ヘリウム危機で早まるか高温超伝導の実用化

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.