EU、キャサリン・アシュトン氏、イランとの交渉を継続

11月24日の期限に向け、イランとEU3+3 (P5+1)の交渉の再開が予定されている。EUのキャサリン・アシュトン上級代表が米国のケリー国務長官と交渉を主導してきたが、11月1日から就任するユンカー次期欧州委員会委員長の新体制の下でも、アシュトン氏が交渉がまとまるまで担当することになった。写真はP5+1とイラン代表とアシュトン氏を含む会議の風景。

 

Iran negotiations about Irans nuclear

 

先週11月15日にウイーで行われたイランのザリフ外相、米国、ケリー国務長官、EU、アシュトン上級代表による外相級三者会談に関係した報道に続き、いろいろなイラン関係の記事を見かける。

http://www.reuters.com/article/2014/10/21/us-iran-nuclear-compromise-idUSKCN0IA0BW20141021

この会議では進展はあったが、目覚しい成果は無かったと報道されている。要するに、議論は平行線をたどったとの外交表現であろう。三者とも11月24日の期限を守りたいということで一致したようであるが、イランと米英の意図は異なっているようである。

西側がイランの設置している遠心分離機の大幅削減を期限までに合意することを強く主張しているのに対し、イランは期限の時点で、経済制裁の終了を強く要求しているなど交渉合意の目標は隔たりが大きい。これに対し、ロシアのラブロフ外相が交渉期限の延長の可能性を指摘したとも報道された。

これら報道が真の問題である軍事的側面にふれておらず、「イランの核開発が平和目的に限られることをどのように確認するのか」に言及していないのが注目される。前回指摘したように、この問題を抜きに最終解決は無いと思う。舞台裏では議論が進められていると期待している。

前回のイランに関する投稿で、「アシュトン氏に代わり中道左派のフェデリカ・モゲリーニ氏がEU外務・安全保障政策上級代表に任命された」と書いたが、筆者は「中道左派のモゲリーニ氏がイランとの交渉を進める要となりうるのか、つまり米英の主導してきた交渉のスタンスを継続できるのか」という疑問を抱いてきた。この疑問に答えるような記事がロイター(10月20日付)に掲載された。アシュトン氏がイランとの交渉を最後まで継続するというものである。

http://www.reuters.com/article/2014/10/20/us-iran-nuclear-ashton-idUSKCN0I910920141020

日本では、産経新聞デジタル版に同様の記事が載ったのだがURLを記録しようと思っているうちに2日ほどの間に消えてしまった。

ロイターの記事ではアシュトン氏のスポークスマンは双方とも交渉期限の延長は考えていないことを強調し、「アシュトン氏は11月24日の終結期限に向けよい結果を目指すため専心しており、私達はこれ以上交渉期限の延長は考えていない」と述べた。これに先立つ10月16日には、イランのザリフ外相が「イランは交渉期限の延長を望まない」と述べたことを踏まえての発言とも思われる。

何はともあれ、11月中に合意を達成するにはアシュトン氏の継続努力は合理的と思われる。一連の報道を見ても憶測による記事も多いような気がするので注意が必要であろう。

 

コメント   

# Kaede 2014年10月24日 20:13
EUは米国主導から脱却したい、のではないでしょうか。中道を装いつつ実はイランのシンパだったりして。顔 も頭の悪いケリーでは無理でしょう。

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