放射線の真実

600トンの溶融核燃料の所在が不明のまま

5年後の現在いまだに福島第一1-3号機の溶融核燃料の所在が不明である。当初から燃料棒の一部の金属がフォールアウトの粒子から検出されたり、ミューオン透視で圧力容器の底には残っていないことが、判明している。しかフォールアウトにウランの他に被覆に使われるジルコニウムが検出されている(注1)また格納容器の底より深く沈み込んでいることも懸念されている。

ロサンゼルス放射能漏れの事実が明らかに

放射能汚染に関する情報隠しは日本に限ったことではないらしい。ロサンゼルス市の中心近くに核施設があることも驚きだが、放射能環境汚染で健康被害を訴える周辺住民や核汚染リスクが全米屈指の大都市を襲うことが懸念されている。このことについては先に記事をかいたがここで紹介するのはぞの続報で、南カリフォルニアNBCは何度もこのテーマで報道し続けている。そのくらい住民には関心のある話題なのだ。

ロスアトムに協力したクリントン

原子炉ビジネスの最近の傾向は燃料であるウランを原子炉建設と一緒に供給し、核燃料廃棄物の後処理まで一切のサービスを提供する「原子力総合サービス事業」へのシフトである。ウランの採掘から燃料棒に加工する工程は多大な労働力と電力を必要とする。またウラン採掘は限られた国と企業が取り仕切る「閉ざされた市場」である。後処理に至っては原子力先進国ですら保管施設や最終処理施設が宙に浮いたままである。

核廃棄物保管に積極的なオーストラリア

原子炉コスト高騰と住民反対運動を別にしても、地震などの災害時の安全保障と核燃料廃棄物の後処理の問題が深刻化している。どちらも周辺地域の住民の健康と生命を脅かすものだが、各施設に分散されて保存されている放射性廃棄物の中間保存施設を集約することが模索されている。

癌は人間が作り出した病気なのか

「健康診断で癌の疑いがあるとされた98%が癌でない」という統計が話題を呼んでいる。癌細胞が成長していない場合は生検をしても癌細胞を外せば陽性にならないので、悪性か良性かの判断は難しい。乳癌ではリスク予防のための切除手術も一般的であるが、最近は癌発生と成長メカニズムに関する研究が進展し、化学療法や放射線治療が見直され、「疑わしければ切除か放射線治療」といった荒っぽい治療法は過去のものとなりつつある。

オゾンホールによる紫外線の増加

地球を太陽フレアや放射線(宇宙線)から守るのはバンアレン帯だが、同様に地球上の人間は紫外線からオゾン層で守られている。300nmより波長の短い電磁波をオゾンが吸収する。オゾン層は高度10km以上の成層圏、特に20-25kmの上空にある。

Cs137の海洋汚染と海流の「ブロブ」

福島第一の事故から5年後の現在、太平洋に流れ込んだ放射性物資は海洋をどの程度に汚染したのだろうか。福島沖の海洋の線量測定や魚介類の全量検査などによって、数値化された放射線レベルは高いものではないとして汚染は事実上無視できるものと考える人が多い。一方では遠く離れた米国、カナダの太平洋岸の魚が汚染されて、健康被害が出ているして海洋が致命的に汚染されたとする声も上がっている。

宇宙空間で生育が助長される菌

福島第一事故以来、放射性物質の汚染の人体への影響をめぐり、児童への影響があるとする子を持つ親たちの悲壮な叫びは収束する気配が見えない。一方では人体に影響を及ぼす放射線量ではなかった、すなわち健康被害や癌発生は福島第一の事故とは関連性が薄い、として健康被害はなかったとする意見に分かれたまま、両者の隔たりは益々増大し、5年後の節目にあたる今年、「無毛の議論」が再燃しつつある。

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