放射線の真実

損傷DNAを修復するゲノム編集技術〜難病治療に光

ゲノム編集で損傷を受けた脳のDNA配列を修復する新しい技術が開発された。これによって従来は不治の病とされてきた脳機能障害を治療することが可能になろうとしている。放射線によるDNA切断は生物に様々な障害をもたらすが、意図的な切断、挿入、削除を治療に使う遺伝子治療技術が2013年以降、注目を集めているが増殖しない細胞に対してもゲノム編集が可能にななった。

IAEAレポート:福島が大洋の1/3を汚染ーフォローアップ

先にIAEAが2014年7月に行われたフイールド調査の結果、2か所の海水からCs134とCs137が検出されたという発表を行ったことを記事に書いた。

骨粗鬆症の薬が乳癌の進行を阻止する?

女優のアンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査の結果、癌リスクを取り除くために、乳房切除手術を受けたニュースが記憶に新しい。その遺伝子がBRCA遺伝子(BRCA1、BRCA2)である。切除で乳癌リスクが87%(すなわちほぼ確実)から、5%(ほぼゼロリスク)になる。現在は乳房再生技術も発達しているとはいえ、若い女優としては勇気のいる決断だったであろう。

アポロ宇宙飛行士に多い循環器障害は被曝が原因

最新の研究によればヴァン・アレン帯の外側に行った宇宙飛行士は循環器(心臓・血管)の病気での死亡率が高いという結果が明らかになった(Scientific Reports online June 22, 2016)。研究はISS搭乗の宇宙飛行士と地球を離れたことがない宇宙飛行士には有意な差はなかったが、アポロ宇宙飛行士のみ循環器疾病が多く、それが被曝によるとしている。

イランの核開発研究者の処刑〜科学者とスパイの狭間

イランの核開発は6カ国会議が集結し2016年1月16日に米国など6カ国とイランの最終合意に基づき核開発の縮小が履行され、対イラン制裁の多くが解除されている。しかしイランの核開発の疑惑に端を発した事件の全てが解決したわけではない。8月にイランの核開発携わった研究者サハリー・アミリが国家機密をCIAに提供した罪で処刑されている。

原子力に未来を託すのか、パンドラの蓋をどう閉じるのか

最近、原子力に関する議論が再燃しつつあることはすでに書いた。1970年代に頂点を持つ原子炉建設ブーム(ここではベビーブーマー世代と呼ぶことにする)、対して311の前年、2010年を頂点とするいわゆる「原子力ルネッサンス」である。311の影響は新規原子炉建設を明らかに減速し、世界は再生可能エネルギーへの転換を模索するようになった。

ロシアがバクテリア核変換を実用化〜核種変換はグレイ・サイエンスなのか

世の中を混乱させたフェイク・サイエンスは全く根拠がないデマカセのもの(ダーク・サイエンス)や論理的に否定できないが、再現できない類のグレイ・サイエンスがある。前者にはデータを捏造したシェーンの高温超伝導の実験や韓国の幹細胞捏造実験があり、常温核融合やSTAP細胞事件は後者に属する。実は学術雑誌に論文が掲載されたものの中にも、追試不可能なものも多い。最近のH2S(H3S)の高圧相の高温超伝導にも懐疑的な見方もあるが、多くの場合従来の理論予想の枠外の実験データはグレイ・サイエンスの疑いをかけられることが多い。

大幅に引き上げられる米国の放射性物資基準値

福島第一の事故を契機として一般人の許容される被曝限度が年間1mSvから20mSvに変更されたことは記憶に新しい。事故後ということもあり突然の変更に戸惑った人も多い。このほど米国の環境庁(EPA)が飲料水の基準値を改正して以前の値から1,000倍も高く許容度を設定する。

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