肺癌細胞にアポトーシスをプログラムするmiR124の発見

ボストン大学薬学部の研究グループは肺癌細胞中にmiR124と呼ばれるがん細胞がアポトーシスする癌細胞のサブタイプに変化するかどうかを決定する、いわば癌細胞の運命を握る分子を見出した(Mehta et al., Science Signaling 10:496 eaam6291, 2017)。

 

アポトーシスする癌細胞

miR124は今後の肺癌治療の標的分子となる可能性がある。miR124は増殖した癌細胞がアポトーシスする細胞になるかどうかのプログラミングとなる上皮間葉転換のスイッチとして機能する。この間葉状の細胞は癌細胞遺伝子KRASの変位で、通常は細胞死に至る化学療法剤に耐性がある。

 

研究グループは肺癌細胞の細胞株を調べて肺癌細胞に2つのサブタイプがあることを見つけた。そのうちのmiR124分子が細胞がアポトーシスするようにプログラミングされるかどうかを決める因子であることがわかった。

肺癌細胞は遺伝子学的、分子生物学的に多種多様である。そのためそれらがどのような機構で異なる細胞に成長するかを知ることは標的を特定して効果的な治療に結びつくと期待されている。

 

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Credit: Science

上図はA547 KM細胞の人工基底膜マトリックス培養経過をコントロールとmiR124前駆体について示した3D明視野イメージ。青い色の部分が核DNA。白い矢印がアポトーシスしたDNAの残骸とアクチンを含む細胞を示している。

 

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