空気中の酸素を使ってメタノールを製造

先進国ではEV化に向けて化石燃料の内燃機関エンジンの自動車を締め出す動きが活発であるが、2050年までにエネルギー需要は増大し新興国の旺盛なエネルギー需要は化石燃料に頼らざるを得ない。

 

新たなエネルギー源として水素が注目され太陽エネルギーを用いた水の電気分解による水素製造の触媒研究が活発化する中で、もう一歩進んで大気中のCO2の固定と還元で合成燃料(メタン)を製造する試みも精力的に行われている。

カーデイフ大学の研究グループはメタンを空気中の酸素を使ってメタノールに転換する触媒を開発した。工業的にはメタノールは天然ガスから水素とCOに分解して製造している(水蒸気改質法)が、コストが高く高温処理が必要になるためエネルギー効率も悪い。

 

研究グループはメタンから触媒反応で低温で酸素と過酸化水素からメタノール合成が可能であることを見出した。カーデイフ大学グループは先にTiO2粒子に担持された金ナノ粒子がメタンからメタノールを合成する触媒機能を有することを知っていたが、今回の研究ではスケールアップを意識して反応を単純化した。

 

 97710717 mediaitem97710714

Credit: Cardiff University

 

現在、天然ガスの年間産出量は24億トンでそのうちの1億トンは燃焼させて無駄にCO2を排出している。この廃棄されているCO2と空気中の酸素でメタノールを製造できればカーボンニュートラル燃料が得られる。米国が生産する天然ガスはシェールガスの占める割合が高くなっているので、不要なメタンを回収して燃料メタノールを製造できればバイオ燃料より低コストにカーボンニュートラル燃料が得られる。

 

コメントを追加

セキュリティコード
更新

スポンサーサイト

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.