宇宙と放射線

国際規制で修復に向かうオゾンホール〜科学者の勝利

CO2排出規制は京都議定書を引き継ぐ形で、COP21で採択されたパリ協定に世界の主要国が同調し、先進国には重い排出規制が突きつけられている。地球温暖化の議論には(ミニ氷河期が近位という真逆の反論もある中で)、温暖化が仮に有意だとしても、その犯人がCO2増加のみとするいかにも短絡的な議論が一人歩きするようになり、ドグマとなっていった。CO2排出規制はいよいよ世界のすべての国が取り組む課題となった。(注1)このコラムで大気汚染やオゾン層破壊を取り上げるのはCO2排出問題が原子力の是非の議論に深く関わっているからである。

宇宙の円形粒子加速器〜ヴァン・アレン帯

宇宙に巨大な粒子加速器が存在していることを知らない人がほとんどであるが、実は人類が作った世界最大の円形粒子加速器LHC(周長27km)をはるかに上回る規模の自然の加速器が宇宙に存在する。地球から数1000km離れたヴァン・アレン帯中で電子は相対論の有効になる光速の99%まで加速されるが、そのメカニズムの詳細は未解明(注1)である。

解明されたバンアレン帯の謎〜第3の放射線帯

地球上の生命は地球磁場でトラップされた荷電粒子(電子・陽子)がドーナッツ状に取り囲んでいるヴァン・アレン帯によって太陽風や宇宙線の荷電粒子から守られている。ヴァン・アレン帯は1958年に打ち上げられた米国の人工衛星(エクスプローラー1号(注1))の観測データにより発見された。

オゾン層とUV照射量の関係〜人類が自然環境保護に成功した例

オゾン層に穴が開くオゾンホールが局地に形成されつつあり、オゾン層が弱まっていることと地球上のUV照射量が相関関係にあることは確かである。UV照射量が増えれば皮膚癌の発生率も増える。温室効果ガスの中でCO2ばかりが話題になるが、オゾン層の将来の予測はどうなのか気になるのではないだろうか。

スーパー太陽フレアの脅威

日本では核爆発といえば爆心地から広がる衝撃波(マッハステム)が起こす建物破壊、熱風による被害、放射能被曝がまず頭に浮かぶ。しかし都市部をなるべく破壊せず建物を無傷で残し、放射能汚染も最小限に抑えて、敵地を占領するために核兵器が使われる可能性がある。核兵器の爆発で生じるEMPと呼ばれる電磁パルスは、広範囲にわたり電子機器を破壊し、交通・通信、送電網、ガス、水道などライフラインを遮断する。

火星の磁気圏と地磁気-生物への影響

1月公開のマット・デイモン主演のSF映画「オデッセイ」では火星に取り残された宇宙飛行士が過酷な環境に長期間耐えて地球に帰還する話を取り上げている。NASAの近年の火星探査も惑星間移住の基地としての火星移住を視野にいれたものである。火星の地表及び大気の観測結果も次第に集積され薄い大気の存在が確認され、ロケット着陸時にも大気の存在が無視できないためソフトランデイングの研究開発実験も進められている。

ペーパークリップ作戦が残した遺産

第二次世界対戦でドイツの亜音速無人ジェット爆弾V1(巡行ミサイル)、それに続くロケットV2(ICBM)が、戦況の挽回とイギリス制覇を狙ってロンドンの無差別攻撃に使用されたのは1944年以降のことであった。中心となったのは若き日のフォン・ブラウンである。フォン・ブラウンはこれらの兵器を開発したかったのではなく、宇宙ロケット開発が夢であったため、最終的には1945年に数100名の技術者とともに米国に亡命した。

火星での放射線被曝について

火星に移住できるのかどうかが話題となっている。このところのNASAの動きは惑星間移動を頭に置いた上で、火星を中継基地とすることを考えているようだ。もちろん火星表面に長期滞在や移住もあり得ないことではないが、過酷な環境であることは確かだ。

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