太陽活動の異常

今年は太陽活動が最大になると予想されていて、今年後半には最大級の太陽フレアが頻繁に発生すると考えられていた。実際には、黒点が全くない状態が続いているようである。つまり、停滞期とほぼ同じ状態である。なぜこのような状態になっているのか専門家も原因がつかめない状態だそうである。1サイクル11年の太陽活動周期は短周期で、他に長周期があり複合化されているのではないかと考えている専門家もいる。温室効果ガスの影響と考えられる今夏の猛暑の一方、太陽活動の低下による小氷河期が来るのではないかという危惧もされている。


 太陽フレアの影響が目に見える現象として、オーロラ(オーロラは学術的名称でノーザンライトという方が一般的のようである)があるが、巨大オーロラが出現しているという報告は聞いていない。オーロラは太陽からの高エネルギー粒子(地上では2MeVのエネルギーを測定している)が地球上の酸素・窒素原子の内殻電子を励起して、酸素・窒素原子が基底状態に戻るときに緑、赤などに発光する。緑は500~560nm(2.5~2.2eV)、赤は610~750nm(2.0eV)である。発光は主に酸素であり、赤は高度150Km以上、緑は100~200Kmと言われていることから、大気層による屈折率で色の見え方が違っているのではないかと推測できる。極地でリング状になるのは、地磁気の関係であるが、リングの幅は太陽からの高エネルギー粒子の強さによる。巨大フレアが発生したときには、北海道でも水平線のかなたにオーロラが確認されたという報告もある。
 現状では活発化する兆候は出ていないとの事であったが、日本時間の9月30日未明から10月3日の夕方近くまで、今年最大級の磁気嵐が観測されている。この磁気嵐が突発的なのか、これから活発化するのかは不明であが、この磁気嵐発生後の太陽の黒点は増えていることが確認できる。


 オーロラの観測はオーバルと呼ばれる緯度65度から80度の範囲で、雲が少なく(新月であるほうが良好)、太陽からの放射エネルギーがあることが必要であるが、今年は北部のオーロラ観察地でも平年より天候が安定しないという話を聞いた。日中と夜間の寒暖差が大きく、夜間急激に気温が下がると、湖から霧が立ち込めてしまい、この霧がオーロラを観察するための障壁になってしまうこともある。これは温暖化の影響とも考えられるが、天候がオーロラ観察には非常に大きな要因であることも確かである。


 オーロラは一度は見に行きたいと思っている人が多いと言われているが、一度見るとまた見に行きたくなるのは、いくつもの条件がそろわないと出現しないからなのかもしれない。


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