宇宙と放射線

オーストラリアで見えるオーロラ・オーストラリスとは

オーロラの起源は太陽風に乗って運ばれてくる高エネルギー荷電粒子によって大気の外側にあるガス分子が励起されること。いわばプラズマ発光分析と同じ原理である。電子エネルギーと発光線の波長との関係は原子発光分析の教科書、例えばWhiteのモノグラフ(Atomic Spectra)など、に説明されている。

地震を予知する電離層の挙動〜衛星データの活用

地震予知は国民に期待され相当な国費を投入しながら、未だに(公式には)手法が確立していない。電離層は敏感な地殻変動センサーであり、間接的に影響を受ける電波の受信状態から予知を試みた成果も出ているが、公式評価は曖昧である。東北沖地震の余震は5年以上経過しても続いており、廃炉までの見通しが立たない福島原発建屋の安全性が問題視されている。果たして電離層の挙動を直接観測することで予知は可能なのだろうか。

銀河中心のγ線ホットスポットは暗黒物質起源か

米国では新政権に移行する際に国立研究所の予算体系が大きく揺らぐ危険性(もしくは増額される好機)となる。大統領の科学技術への考え方に依存するためだけでなく役所のトップが全て入れ替わるためである。その圧力からか不明であるがこのところNASAから成果発表が相次いでいる。39光年先に移住可能な惑星の発見など、話題性のみを狙ったものもあるが、基礎科学の課題である暗黒物資について確証が得られたという発表は地道に積み上げられた成果である。

宇宙線のホットスポット解明に活躍する日本の技術

絶え間なく宇宙から降り注ぐ宇宙線は太古から地球環境や生命活動に大きな影響を及ぼしてきた。しかし地球の磁気圏の影響でその直接的な影響は軽減されている。放射線機器、核兵器、原子炉、核燃料廃棄場に加えて、原子力事故とその結果の環境汚染で背景にある自然放射能を忘れるほど、我々の周囲に放射線源はありふれた存在になっている。

火星往復での放射線量〜RADによる宇宙空間の線量

火星旅行はかつてのSFの中の話だと思っている人は時代に取り残されていると言っても過言ではない。NASAと欧州宇宙局は共同で開発したオリオン宇宙船で1972年以来となる地球周回低高度軌道を離れて宇宙空間に乗り出す。まず月周回軌道を行い、その後2021年までに火星への有人飛行を試みる。

太陽放射に依存する気候変動〜温暖化に不都合な真実

太陽活動が長期的な変動を繰り返し低下した時に氷河期を迎えることについてはすでに紹介した。また最近のロシア科学アカデミーの研究者が太陽活動が低下する傾向にあり、約15年後の2030年から寒冷化が強まり、ミニ氷河期(Little Ice Age)に突入するという学説が発表されていることも紹介した。

「放射ブレーキ効果」で減速される太陽表面の自転速度

太陽の自転は「差動回転」である。地球と異なり太陽は内部が表面と一緒に自転しない。そのため太陽の磁極と表面は同一の自転周期を持たない。太陽表面の自転速度は内部より遅く、また緯度によっても異なる複雑な回転運動をしていることが知られている。

世界最大の赤外線反射望遠鏡スーパーハッブル

 

ハッブル宇宙望遠鏡は世界最大の口径を持つ光学式宇宙望遠鏡である。ハッブル宇宙望遠鏡によって宇宙の創世記に関する数多くの新しい知見がこれまでに得られている。後継機となる"The James Webb Space Telescope (JWST)"はNASAのゴダード宇宙飛行センターで完成に近づきつつある。打ち上げられれば135億光年以前までの宇宙の観測が可能で宇宙の果ての新しい知見を人類にもたらす。

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