HVダークホースか−空気モーター車

 HVやEVについてはすでに書いたが、最近新しい発想のダークホースが登場した。従来のHV車はガソリンエンジンで発電した電力をバッテリーに電気エネルギーとして蓄え、減速時にはエネルギーを回生してさらに蓄電に利用する。2050年には2000年比で80%源のCo2削減とされる。このままではガソリン車が運転できなくなるかもしれない状況に、化石燃料を使わない車の模索が始った。なかでも空気モーター車はダークホースと目され注目を集めている。

 

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 電気モーターあるいは電気モーターとエンジンを負荷に応じて細かく併用(注)して、燃費をかせぐ。一方でガソリンエンジンの排気量を減らしたりクリーンデイーゼルも燃費向上の進歩が目覚ましく、HVに遜色ないものも現れて低燃費競争はいよいよ激化した。

(注)ホンダ車の一部(ACCORD hybrid)にはモーターを常に駆動して、エンジンを発電専用としたものもある。

 

 このたびパリ国際モーターショーにおいてシトロエン、プジョーという2大フランスメーカーが新しい発想のHV車を送り出した。モーターに空気モーターを使い、バッテリーの代わりに圧縮空気ボンベを使うのだ。空気モーターというと聞き慣れない言葉だが、リベット打ち機などではおなじみのもので、空気を媒体として動力源とするアイデアはこれが初めてではない(上の写真のMDI製空気モーター車があるが、下のシトロエンの車は一般車と見分けがつかないスタイリッシュなデザインである。

 

シトロエンのC4 Cactus Airflow 2Lは 50km/lの燃費でここまでの燃費競争のトップはホンダフイットHVの36.4km/lを大幅に上回り、一躍市販車トップに躍り出た。これからのHVの 標準を大きく変えた空気モーター技術。燃費向上だけでなく、どうやっても化学物質と縁の切れないバッテリーが不要で廃棄の必要がないこと、排気ガスは空気 であるため環境面でメリットが大きい。C4では1200ccガソリンエンジンを使うが、将来的にはバイオ燃料とするなどさらに改良が可能である。

 原理は単純で一種のタービンエンジンであるが油圧モーターとして建設機材や加工機械などで広く使われている。

 

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実際のモーターは下に示すようにガソリンエンジンに比べればはるかにコンパクトである。

 

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ちなみに空気モーターで走るレゴブロックの車をみた人も多いのではないだろうか。

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