エジソンの名に恥じないNRL-海水でつくる新エネルギー

 ワシントンDCのポトマック川に面したNaval Research Laboratory(NRL)はちょっと変わった研究所である。(下の写真)

 

2847331528 9cfacb7814 z copy

 

 NRLは米海軍に所属するために、パスポートのチェックが厳しくまた紹介者が付き添いでなければ見学はできない。NRLはポトマック川の近い便利な環境にあった。研究所に入るとすぐにエジソンの銅像があった。きけば研究所の創立者はエジソンだという。しかし何故エジソンが軍の研究所に関係するのか理解できなかった。筆者が案内されたのは世界中の海洋気象を衛星から受信しそれらを解析して天気予報を作成するグループであった。下のように詳細な画像情報は艦艇の作戦行動に必須のものであるが、一部は民間にも開放され先の台風予測では気象庁発表とわずかに異なる進路予想で話題になった。

 

US Navy 110827-N-ZZ999-001 A GOES-13 infrared satellite image provided by the U.S. Naval Research Laboratory Monterey Calif. showing the status

 

 そのNRLが荒唐無稽なプロジェクトに取り組んでいる。海水に含まれるCO2とH2を原料にして特殊な触媒反応で炭化水素を作り出し燃料に使うというものである。成功すれば期待はずれの結果に終わっているシェールガス掘削に頼らず膨大なエネルギー源を自然環境に求めることができる。

 空気中にはCO2が含まれているが海水中の濃度100mg/Lはそれよりも140倍も高い。これまでの研究でCO2とH2を海水に溶け込んだ炭酸塩から抽出し、それらを原料にC原子9-10個のアルキル基を合成できたとしている。コストはガロン当たり3-6ドルで現在3.3-3.9ドルの間のガソリン並みなので採算もとれるとしている。反応に使われるエネルギーもコストに入るのであれば画期的なエネルギー源といえるのではないだろうか。詳しい情報が入ったらまたお伝えするが、これならエジソンも満足するような研究成果である。

 

コメントを追加

セキュリティコード
更新

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.