変わりゆく国主導プロジェクト〜核融合研究にみる官から民への潮流

スペースX社に代表される宇宙開発における民間企業の躍進は目を見張るものがある。宇宙開発といえば米国のNASA、空軍の国家主導型によって推進されてきた。しかし現在では官から民への転換で大型ロケット開発から打ち上げ、各種プローブの軌道投入や惑星間移動に到るまで、広範囲な宇宙開発の推進力になりつつある。

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エリクソンの哲学に込められた放射光源の持続性とは

筆者はMBAラテイスのパイオニアであるMAXIVの加速器主任(KEKでいえば加速器主幹、SPring-8では光源基礎部門長に当たる)のペドロ・タバレス氏から意外な事実を知ることになった。日本では加速器研究者たちが恐れる(もっともではあるが)、MBAの優れた性能の代償されるダイナミックアパーチャの狭さについて、意外な説明が聞けたのである。

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超低温中性子源TRIGAのアップグレード

超低温中性子(超冷中性子)とは運動エネルギーの低い中性子のことで、極低温・強磁場中で閉じ込めができる。自由中性子の寿命は15分と考えられているが、実はもっと高い精度で寿命を決定する必要がある。

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NドープC20フラーレンの欠陥生成メカニズムが解明される

学術的な興味でのフラーレンの研究はカーボンナノチューブへと展開してやがてグラフェンの研究の大きな潮流の起源となった。これらの炭素系新物質の基礎物性が確立すると、その電子材料のポテンシャルが認識されこれを発揮させるためのN(B)ドーピングの試みが活発化している。

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HRTEMイメージングによるLiイオンの不均一インターカレーションの可視化

 

エネルギー密度で他を寄せつけないLiイオンバッテリーであるが、安全性や寿命、充電時間などの課題も残る。安全な全固体型バッテリーの研究が進められているが、未解決の課題はLiイオンの受け手であるナノ粒子へのインターカレーションの微視的構造の解明にある。

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第4世代光源の潮流と日本の放射光の未来

筆者は昨年末に第4世代光源の会議(Workshop on Coherent Light Source and Sciences)に出席した。すでにお伝えしたように(コヒレント光源とサイエンスに関するWS〜第4世代光源の新たな基準とは)会議の中心はいち早く新しい磁石配列(MBAラテイス)で、低エミッタンス第4世代光源の発端となったMAXIVとそれに続く第4世代第2号マシンとなるブラジルのSIRIUS、そしてMBAラテイス発展形でさらに高性能化をめざす第3.5世代光源、SOLEIL、Diamond、SLSである。

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宇宙X線放射と極中間圏雲を調べる極地打ち上げ観測ロケット

2018年1月15日から31日までにNASAは宇宙X線放射と極中間圏雲を調査する4基の小型観測ロケットを打ち上げる。その中の1基は地球が属する銀河内からのX線放射を調査、他の3基は極中間圏雲を人工的に作り出して成長過程の詳細なデータを収集する。 

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アンモニアが救世主となるクリーンエネルギー〜水素輸送媒体と燃料として

日本が推進する水素社会構想は現実的でないとする批判も渦巻くもののすでに他国のエネルギー政策にも影響を及ぼしている。オーストラリアが日本への水素輸出に有利な位置関係にあり、実際、オーストラリアのエネルギー輸出の1/3は日本向けである。オーストラリア政府は(日本への)水素輸出の将来性を見込んで、2,000万ドル(日本円で約24億円)を液体水素の輸出事業に支援することになった。

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ギガスケール時代に入った太陽光・熱利用発電

太陽エネルギー利用は主に太陽光パネルと集光して熱エネルギーを得る太陽熱に大別される。再生可能エネルギーの比率が高い国としてこれまでスペインやドイツが話題となることが多かった。しかし先進国の再生可能エネルギー比率が伸び悩む中で、飛躍的な展開を見せているのが中東である。中でもドバイ(UAE)は再生可能エネルギー比率を2030年までにドイツ並みの25%にするドバイ・クリーンエネルギー2050を掲げ、世界最大の太陽熱発電所を建設している。

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風力発電に関する最近の話題〜その2:北海風力発電ハブ

太陽光と並んで再生可能エネルギーの主たる担い手である風力発電は国内外で大規模な発電所が稼働を始めあるいは建設が進められている。国内でも鹿島沖に大型風力発電所が東京ガスと日立製作所が、茨城県沖合で首都圏最大級(20-30MW)となる洋上風力発電所の建設に着手し、2020年代半ばに稼働が予定されている。

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