世界初のヘリウム顕微鏡〜生物を損傷なく観察

生物試料のイメージングといえば、これまで電子顕微鏡の利用は限られていた。おそらくほとんどの場合は完成された感のある光学顕微鏡が用いられる。高倍率になればなるほど視野が暗くなり、透過できるように薄片化する前処理が面倒になる。

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癌治療に活躍する金ナノ粒子と電磁波

金ナノ粒子は様々な使い道がある最も成功したナノ粒子と言えるかもしれない。触媒の分野ではパラジウムや白金微粒子が知られているが金ナノ粒子はどのような応用があるのだろう。ここでは幾つかの金ナノ粒子と癌治療について簡単に紹介する。それらの機能を発揮させるエネルギー源は電磁波である。

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加速器ベースのNMR〜β-NMRの将来性

NMRは原子核の磁気双極子モーメントの歳差運動と外部の回転磁場の共鳴現象を利用してプローブ原子の環境に関する知見を得る手法だが、物質科学の局所解析の有効な手段となり、医学応用においてはMRIとして細胞中の水分子をプローブとしたイメージングとして現代医学に欠かせない存在となった。

β-NMRとはNMRをβ放射性核に適用した新しい分技術である。原理は原子核反応で得られる偏極した原子核の磁気モーメントに外部磁場を加えて、共鳴を起こしNMR同様に原子核の置かれている環境を調べることができる。

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化学療法・放射線治療に代わる癌細胞の超音波治療

癌細胞を治療する新しい超音波治療が登場した。これによって化学療法や放射線治療の必要がなくなるかもしれない。ワシントン大学の研究チームによると副作用の問題がないと同時にこの方法で癌細胞によって破壊された細胞を元に戻すことも可能になるという。研究成果は2015年の第168回アメリカ音波学会で発表された。

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CT被爆で癌発生リスクが35%増大

自然放射線量2.4mSvに比べて胸部X線撮影の被爆は0.05-0.1mSvであり他の部位ではさらに照射面積が小さくこれ以下の被爆になる。そのため骨折の後の手術など経過の観察には定期的に計測されることが多い。低線量被爆の人体に与える影響についてはICRP Publication 102が基準になるものの、ガイドラインであって個人差もあるため、X線撮像の頻度と癌発生リスクの関連は定かでない。

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OSL年代測定で世界最古となった中東の地上絵

核種の崩壊でできる同位体を測定する年代測定は放射線の応用分野として広く応用されている。代表的な核種は14Cでベータ崩壊して14Nになる。この方法はCが生体の重要元素であるので有機物の年代測定に威力を発揮する。ここでは詳しく説明しないが、原理は大気中の14Cと同じである生物の14Cは大気を取り込まなくなると14Nが増えるので、同位体比を精密に測定することで生きていた時代を推定できる、というものである。

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究極の選択ー胃カメラと胃部レントゲン

 総合健診を診療所で受けると最後の関門が胃部検査だ。レントゲンより情報量の多いCTについて記事をかいたが、胃部レントゲンは現在も健診の被験者を悩ます「苦痛を伴う」検査項目である。

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インターネットのエネルギー経済学ーその1 LiFiの将来性

猛暑のきびしかった今年も、原発のない夏が過ぎ去ろうとしている。日中、PCとその周辺機器に囲まれていると、311以降の電力危機でエアコンを政府の推奨する28度設定にしてようものなら、電子機器の熱を肌で感じこれらがエネルギーを無駄に消費しているかを痛感する。電子機器は「ホットエレクトロニクス」で電子の流れによるものであるから、産卵、衝突によってエネルギー損失を必然的に伴う、ことはわかっていても発熱のない「クライオエレクトロニクス」や「スピントロニクス」が置き換わるのはまだ先の話。当分は停電力消費の回路と情報通信に期待するしかない。

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