CTBTOシミュレーションによる太平洋の水爆の影響

 

包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)によれば、太平洋での水爆実験が北朝鮮が強行した場合の核物質の汚染シミュレーションによって、上空に舞いあげられたプルームは広範囲の地域に降り注ぐことが確かめられ、2週間で周辺に限らず広範囲にその影響が及ぶことがわかった。

 

北朝鮮の最新の地下核実験の規模は度々上方修正され、当初の評価より大きい250キロトンとなったが、バークレー地震研究所の研究グループは独自の解析で300キロトンと見積もっている。

ミチオ・カクが指摘するように純粋水爆(テラー・ユーリム型あるいは2ステージ型)であるならば、もっと爆発規模が大きいことから強化型原爆あるいは擬似水爆である可能性が高いとしている。

 

プルームの飛散方向が風向きに強く依存することは、福島第一のSPEEDIシミュレーションでもはっきり示されているが、シミュレーションによる太平洋のプルーム拡散(下図)は極めて広い地域に及んでいる。ジェット気流の影響で北米上空へのプルーム飛散が激しいことがわかる。

 

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Credit: CTBTO

水爆実験の放射性物質拡散はプルームだけではない。NOAAによると太平洋の海流(下図)によって、海水の汚染も広範囲に拡散する恐れがある。特に日本周辺も周回する暖流の影響で太平洋の汚染の影響は少なくない。

 

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Credit: NOAA

 

1954年のビキニ珊礁の核実験では1.5Mトンの水爆が使われた。1997年からIAEAの調査が開始され、報告書は現地で収穫された食物摂取で年間15mSvの被曝を受けるため、健康被害をもたらす線量が残っていることを明らかにした。膨大な量の放射性物質はプルームとなって大気中に拡散し、海流によって太平洋に拡散した。

 後日、核実験の爆発規模が予想より2.7倍も大きかったことがわかり、そのため放射線管理区域指定に誤りがあったことが明らかになった。結果、日本を含む1,000隻もの漁船に被害が及び島民の退去が決定的となった。

 

 

 

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