過去最高エネルギーで暗黒物質を狙うLHC

ヒッグス粒子発見の後、改修作業のため3年という長期シャットダウンに入っていた世界最大(エネルギー及び周長)の円形加速器LHC(Large Hadron Collider)が再び動き出した。LHCは前人未到の13TeV(TはGの1,000倍、1.3兆)という、当初のエネルギーの倍のエネルギーの衝突実験を行えるようになった。

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復旦大学にみる中国の大学政策

 中国の経済中心といえる人口2,400万の上海。その上海を代表する大学は復旦大学(Fudan University)と上海工科大学(Shanghai Institute of Technology)と誰もがいう。ボストンでいえばHarvardとMIT、東京でいえば東大と東工大のような関係にある。

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池上流「そうだったのか、放射光」

 昔のことを自慢げにかくのは年寄の特権?だが、やめておきたいと思う反面、やはりかいておきたいことが少しだけある。何故なら若葉の頃を思い出すと(自分が破天荒であったことも確かだが、)研究者を取り巻く環境(予算システム)があまりに変わってしまったことを痛感するとともに、少しばかりその流れを変えてもらいたいと願うからである。

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放射光施設の未来

 日本の放射光施設はバブル期に建設ラッシュを迎えた。NTTなど好調な企業にとっては蓄積リングは安全な固定資産でもあったし、加速器メーカーは専用マシンの市販化を目指してプロトタイプを製作した。小型蓄積リングが将来の露光専用マシンとして登場する楽観論から、先行投資あるいは技術開発、宣伝のためである。

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放射光サイエンスの未来

 日本はかつて放射光大国であった。米国を例外とすれば一国のユーザーに開放された放射光はたいてい一カ所だが、日本には現在でも9箇所あるし、一時には専有マシンが関東だけでも5-6基が稼働していた。また医療用の重粒子加速器が全国で15カ所で予定されている。さらに東北地区にILC誘致の動きがあることなどを含めて考えると、他国からすればまさに恵まれた加速器科学の環境である。写真は英国を代表する"Diamond"。英国は一極集中だが財政的にもそうするしかなかった。日本は複数の大型から小型まで取り揃えたバリエーションの豊富さで抜きん出ている。

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加速器技術のつくる未来の推進装置EmDriveとは

 加速器科学といえば素粒子物理学など基礎科学に貢献するイメージで、およそ社会に役立つ学問ではなさそうだが果たしてそうだろうか。RF空洞はほとんど全ての加速器に使われる重要な構成要素であるが、この技術を推進装置に利用するのがEmDrive(RF resonant cavity thruster)である。(下に超伝導RF空洞の模式図を示す)

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MEDSI2014について

 2014年10月20日(月)〜24日(金)にMEDSI2014(International Conference on Mechanical Engineering Design of Synchrotron Radiation Equipment and Instrumentation)がメルボルン(オーストラリア)のHilton on the Parkにて開催された。    

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LHCにプロトンビーム復活

 CERNの世界最大の円形加速器LHCに陽子ビームが戻って来た。2015年4月5日は記念すべき日となった。2年に渡るシャットダウンとエネルギー増強のための準備期間、および再スタートへの数ヶ月の準備の後に、LHCが復活したのである。

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