放射光/加速器科学

日本の放射光施設の危機

放射光大国であった我が国の放射光施設の未来に暗い影がさしている。Spring-8の建設以来、老朽化しつつある国の共同研究施設に対して更新や新規の設備投資がなされていないのである。

カミオカは先端科学のホットスポット

カミオカ(神岡)といえばニュートリノ観測のために建設されたカミオカンデ(現在はカムランド)(注1)や現在の研究の主力であるスーパーカミオカンデが有名である。

大型加速器分野で中国の躍進はあるか

ILC(International Linear Collider)のスペックと意義を復習すると以下のようになる。おおまかには全長約30キロの線形加速器でCERNの世界最大の円形加速器(LHC)のアップグレードの先にあるエネルギー加速器。日本は誘致に名乗りを上げ北上山地に50kmまでのトンネルが建設可能であることから岩手県が積極的に誘致活動を行っている。

CERNが新素粒子発見

エネルギーを上げるアップグレードのため27カ月に渡り休止していたLHC(Large Hadron Collider)が13TeVという2倍のエネルギーで再稼動を始めた(注1)ばかりだが、2015年7月14日、4台のメイン検出器のひとつであるLHCb研究グループがペンタクオークと呼ぶ新素粒子を発見した。

過去最高エネルギーで暗黒物質を狙うLHC

ヒッグス粒子発見の後、改修作業のため3年という長期シャットダウンに入っていた世界最大(エネルギー及び周長)の円形加速器LHC(Large Hadron Collider)が再び動き出した。LHCは前人未到の13TeV(TはGの1,000倍、1.3兆)という、当初のエネルギーの倍のエネルギーの衝突実験を行えるようになった。

復旦大学にみる中国の大学政策

 中国の経済中心といえる人口2,400万の上海。その上海を代表する大学は復旦大学(Fudan University)と上海工科大学(Shanghai Institute of Technology)と誰もがいう。ボストンでいえばHarvardとMIT、東京でいえば東大と東工大のような関係にある。

池上流「そうだったのか、放射光」

 昔のことを自慢げにかくのは年寄の特権?だが、やめておきたいと思う反面、やはりかいておきたいことが少しだけある。何故なら若葉の頃を思い出すと(自分が破天荒であったことも確かだが、)研究者を取り巻く環境(予算システム)があまりに変わってしまったことを痛感するとともに、少しばかりその流れを変えてもらいたいと願うからである。

放射光施設の未来

 日本の放射光施設はバブル期に建設ラッシュを迎えた。NTTなど好調な企業にとっては蓄積リングは安全な固定資産でもあったし、加速器メーカーは専用マシンの市販化を目指してプロトタイプを製作した。小型蓄積リングが将来の露光専用マシンとして登場する楽観論から、先行投資あるいは技術開発、宣伝のためである。

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