放射光/加速器科学

SXSO-DLSRという名のワークショップ

SXSO-DLSRとはThe second workshop on soft X-ray science opportunities using diffraction-limited storage rings が正式名称。SXSOはSoft x-ray science opportuneityの略で、DLSRはdiffraction-limited storage ringを指す。つまり3GeVクラスの第4世代蓄積リングで可能になる軟X線領域のサイエンスの可能性を議論する会議のことで、第2回ということなので出来立ての会議である。

中国が放射光でも列強入り〜満を侍して北京光源に着手

すでに中国経済は減速しつつあり為替レートにも影響が出始めているのだが、不動産・土木建設バブルは急に止めれば成長に大きくすぐには止められないのが現実である。行き過ぎた高層ビル・アパート建設ラッシュは地方自治の汚職の根源となり、近年規制が厳しくなっているが、それでも地方の中核都市は建設の手を緩めるどころか、さらに多くの建設予定地がひしめきあっている。

ドガの女性像に隠された謎の顔が明らかに〜X線イメージング

1920年代から話題になっていたドガの肖像画に隠された謎の女性像がX線でその姿を現した。ドガはバレーの踊り子たちをモチーフにした肖像画で知られるフランス印象派を代表する画家である。

第5の力で覆るとみられていた標準理論が復活か〜新素粒子確認できず

宇宙に存在するすべての物質は4つの相互作用で説明されてきた。4つの相互作用とは重力、電磁気力、強い相互作用、弱い相互作用である(注1)。しかし最近の大型加速器やカミオカンデの実験結果が4つの相互作用を基盤とする標準理論で説明できないことがわかると標準理論も絶対的なものとは言えなくなっていた。

世界最大の加速器を建設する中国〜加速器の経済学3

中国の不動産バブルは簡単に収まりそうにない。所有者は見つかっても住人の見つからない高層アパートを延々と作り続けることの無意味さは誰も気がついているが、止めれば不況が襲うからやめられない。その中国は一方で科学技術においても、莫大な資金力をつぎ込み世界最大規模の施設を建設しまくっている。多くの施設は科学アカデミー予算であるが予算獲得には、世界の先端となることが条件だから先進国がためらう規模の壮大な施設が次々と出来ていく。

放射光における「ムーアの法則」終焉の意味

ムーアの法則は放射光蓄積リングの輝度(注1)の時間変化に当てはまる。この事実は蓄積リングの進展を示す例として用いられることが多い。放射光の輝度も半導体チップの集積度も「ムーアの法則」(注2)に沿って展開してきたが、ここにきてどちらも終焉を迎えようとしている。このコラムではムーアの法則の破綻の意味とその先にあるものについて考えてみたい。

スモール・イズ・ビューテイフル〜加速器の経済学2

ビッグ・イズ・ワンダフル、スモール・イズ・ビューテイフル(注1)というのは、フォトンファクトリー3代目所長だった千川先生の口癖であった。当時は結晶学(構造解析)のユーザーの期待に沿うように硬X線の光源を目指して各国が、大型化に向かう放射光の流れの真っ只中で、「1Gev以下のVUV光源の専用マシンである小型放射光にも、その価値があることを忘れてはならない」、という趣旨だったと筆者は理解している。

放射光リングの持続性について〜加速器の経済学

日本の放射光にはかつてのバブル期(1980年代)の面影はない。遅れて参入してきた国々が新第3世代(以後第3+世代)あるいはその発展系である第4世代世代リングを建設し、1nmを切るエミッタンスで、輝度が1010〜1021となっても、新世代のリングの建設は始まる気配がない。80年代のバブル期とさかんであったリング建設の時期が重なることを考慮すれば、背景にあるのはやはり財政の悪化ではないだろうか。

Login

スポンサーサイト

最近のコメント

  • ホンダジェット成功の秘密
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 高速増殖炉は何故うまくいかないのか
  • 放射光リングの持続性について〜加速器の経済学
  • 放射光リングの持続性について〜加速器の経済学
  • 癌完全治癒に向けてのオンコロジストのメッセージ
  • ヘリウム危機で早まるか高温超伝導の実用化

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.