放射光分光学事始め

40年にわたり放射光研究は気がつけばあっという間のできごとのようだが、研究開始当時を振り返れば難題の山であった。今は昔となった時代の話は役に立つとは思えないが、戦後間もない当時の混乱から一気に世界の先端に躍り出る幸運に恵まれたのも事実である。ここで簡単に当時の様子を紹介したい。

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制御された放射線の利用について(第1回)

 放射線は制御されていない放射線源から発生するものと、制御されている放射線源から発生するものに分類することができる。前者は、例えば、放射性同位元素から自発的に放射される放射線で、後者は、例えば、放射光のように人為的に放射される放射線である。ここで言う制御とは、前者は人為的に放射を発生・停止できないが、後者は人為的に放射を発生・停止できると言う意味である。

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放射光のパラドックス-その1

 放射光サイエンスの発展とは何かを考えるときに、我々が直面しているのは自然科学の今後の方針に関わる問題で、ひとつの放射光施設の問題ではないように思える。Cutting-edge研究(一握りの最先端研究、国際競争が激しく、最新の放射光施設が必要不可欠)に焦点を合わせるべきか、裾野を含めた最大多数のユーザーが満足する汎用マシンで、性能よりむしろ周辺設備の充実とスループットを高め全体のOutputで勝負するか、のバランスである。

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