LHCが最高ルミノシテイを記録

後継機FCCの建設計画が前倒しとなり、ILCも縮小されつつ予算化をまつばかりとなったが、現在もLHCはエレルギーフロンテイアにあって、ルミノシテイ(高エネルギー加速器でいう輝度)を増強して、ヒッグス物理の詳細な知見を得る実験に余念がない。

 

2017年の陽子衝突実験は高ルミノシテイ実験は予定より高ルミノシテイを達成して終了した。(下図)ルミノシテイの単位は[nb−1 s −1 ](1 [barn] = 100 [fm2] = 10−24 [cm2])。実験期間で積分した積分ルミノシテイは50fb-1となる。実験チームを悩ませたのは加速器の真空度の問題で運転時のバンチに制限がつくことだったが、2016年にはバンチあたりの衝突数が40となり、2017年の運転で60まで増大した。

 

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Credit: LHC/CERN

 

ルミノシテイは2.06x1034cm-2s-1を記録したLHCはこの後、2週間運転され5.02TeVの陽子衝突実験を行う。またエネルギーを450GeVに抑えてビームを広げた低ルミノシテイでのTOTEM(CMS)実験(注1)とATLAS/ALFA実験も予定されている。

(注1)TOTEMはTOTal cross section, Elastic scattering and diffraction dissociation Measurementの略。陽子・陽子相互作用の断面積を精密に測定する実験。

 

TOTEM

Credit: CERN collaboration

高ルミノシテイ運転の運転条件の整備後、2025年からLHCはHigh-luminocity LHCとなる。

 

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