世界最高分解能のラウエレンズ

放射光のナノビームのチャンピオンデータは SPring-8の7nmだが1kmの長尺ビームラインを簡単に建設することは現実的でないので、現実的にはナノプローブX線(Tender X-ray)ビームの新たな基準は100nm近辺にあった。しかし多層膜X線ラウエレンズ(MLL)の登場で、10nmクラスのナノビーム実現は比較的容易になってきている(5nmを切るナノビームが身近に〜多層膜ラウエレンズ)。

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電荷秩序をもつニッケル酸化物の振動対称性の破れ〜テラヘルツ分光で観測

これまでLa1.75Sr0.25NiO4など代表的なストライプ物質における集団的な電子の動きの実時間観測は自由電子レーザーの独壇場であった(Lee et al., Nature Comm. 3, 839, 2012)。バークレー研究所の研究グループはストライプ物質の集団的な電子の動き(ダイナミクス)の起源となる電荷ー格子相互作用をテラヘルツ時間分解分光で観測することに成功した(Coslovic et al., Science Adv. 3: e1600735, 2017 )。

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核共鳴振動分光でみる水素発生の反応座標

核共鳴振動分光(NRVS)はメスバウアー分光と同じ放射光を光源とした核共鳴散乱を利用した分光の一つでフォノンの部分状態密度が得られるため、DFTなどの計算手法と組み合わせて最近、触媒反応や酵素活性中心の研究に応用が広まりつつある。

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コヒレント光源とサイエンスに関するWS〜第4世代光源の新たな基準とは

筆者がNSRL滞在中に開催された”Workshop on Coherent Light Source and Sciences”というワークショップに出席する機会を得た。ここでは会議の概略と筆者の感じた3GeV放射光の新展開(第4世代光源)について簡単に記したい。3GeV放射光問題の根底にある問題の理解と解決の糸口となれば幸いである。

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LHCが最高ルミノシテイを記録

後継機FCCの建設計画が前倒しとなり、ILCも縮小されつつ予算化をまつばかりとなったが、現在もLHCはエレルギーフロンテイアにあって、ルミノシテイ(高エネルギー加速器でいう輝度)を増強して、ヒッグス物理の詳細な知見を得る実験に余念がない。

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中性子高Q構造解析による亜塩素酸ジスムターゼ酵素構造決定

ウイーン大学の研究所グループはオークリッジ国立研究所の量子ビーム(中性子とX線ビーム)施設を用いて、亜塩素酸ジスムターゼ酵素と呼ばれる酸素発生酵素蛋白を調べ、この触媒が有害な産業廃棄物である亜塩素酸の分解する技術を開発した(Shaffner et al., ACS Catlysis 7, 7962, 2017)。 

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ICFA のILC早期実現を奨励と予算削減

「国際将来加速器委員会(ICFA)」は、いわゆる「ヒッグス・ファクトリー」として250ギガ電子ボルト(GeV)で運用する国際リニアコライダー(ILC)の建設を支持する声明を発表しました。声明の中でICFAは、ILC計画を継続的に支持するとともに、ILCを日本のイニシアチブによる国際プロジェクトとして、時宜を得て実現をすることを強く奨励しました。

以上、ILC通信より(声明全文の日本語訳あり)

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価数揺動の正体はリフシッツ転移〜CHESS放射光が謎を解明

価電子の概念は原子が結合によって不変の価数を持つ物質の結合に関与する特別な電子である。結合に関わらない電子は深いエネルギー準位にスピンが逆向きのペアをつくり強く束縛されている。一方、価電子が希土類元素を含む金剛原子価と呼ばれる物質の価電子は、温度や圧力で価数が変化し、物質が特徴的な超伝導や磁性を持つため注目を集めた。

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