テキサス州ダラスに住んでみて

 テキサス州やダラスは(観光地として)有名ではないが米国中西部の中心にあって、石油産業、航空機、電子産業において米国を支える屋台骨のような存在である。仕事の関係でダラスに滞在した筆者からみたダラスとテキサス州について印象を綴った。

 

・エアポート(DFW)

 テキサス州はアメリカ合衆国50州のなかで、2番目に大きな州であり、「大きい」ということを「テキサスサイズ」と形容するぐらい大きなことを誇りに思っている州である。実際、ダラス市にあるDFW( Dallas Fortworth International Airport)空港は現時点で全米第2位の面積を持つ空港で、以前は第1位のアトランタ空港を抜き第1位になるため、拡張工事やターミナルビルの増築をしていたが、いまは拡張より設備を充実させているようだ。

 巨大空港は乗継便が多いので便利だが、「大きいこと」が仇となり航空会社の地上職員が不慣れだと乗り継ぎの移動ルートを知るのに時間がかかり面倒くさいこともある。DFWはA〜Eの5ターミナルが中央にありそれらは意外とコンパクトに配置されている。

 

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Photo: dfwairport.com

 DFWの経緯をみると、もうひとつの空港、Dallas Love Field Airportがダウンタウンに近く便利なのだが、その拡張が困難なので、離発着機の急増に対応できなくなりDFWが新設された。そのためにDFWは最初から拡張を考えた設計になっている。Love Field Airportはケネディー大統領が生前最後に降り立ったエアポートで、現在はサウスウェスト航空の拠点になっている。

 

・ダラスのみどころ

 ダラスは観光都市ではないが、ダウンタウンのJFKを狙撃したとされる有名な教科書ビルは博物館に、一部地区はオールドタウンとして保存されている。また、空港を共有する隣のフォートワースはストックヤードと呼ばれる地区は西部開拓時代の雰囲気が味わえる場所がある。

 

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Photo: texasairwaysystems.com

 

 空港の南にはシックスフラッグスという巨大な遊園地もある。また、テキサス州はアメリカンフットボール・野球・アイスホッケー・バスケットボール・サッカーとプロスポーツチーム他の都市と比べて多い。

 特にダラス周辺にあるプロチームはカウボーイズ(アメフト)、マーベリックス(バスケ)、スターズ(ホッケー)、レンジャーズ(野球)、バーンズ(サッカー)である。ヒューストン(野球、アメフト)、サンアントニオ(バスケ)にもプロチームがありスポーツがさかんな州といえる。

 夏の時期は野球のナイトゲームがお勧めである。アメリカンフットボールは熱狂的なフアンが多くスタジアムの雰囲気を楽しむのも良い。今秋、ANAが就航するヒューストン国際空港は通称ジョージブッシュエアポートと呼ばれる。

 

・観光地

 筆者のお勧めするテキサスを代表する観光地はサンアントニオである。サンアントニオは独立戦争の砦となったアラモ伝道所(映画「アラモの砦」で有名)が博物館として保存されている。また、市内には水路が巡らされていてボートで観光するツアーもあり、路沿いのホテルに宿泊すれば歩いて市内観光もできる。

 

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Photp: global.britanica.com 

 

 市内の水路沿いは涼しく、夏の観光にお勧めのスポットである。ダラス市内からサンアントニオには車で5時間ぐらいかかり、途中にテキサス州の州都であるオースティンがある。オースティンはダラスや、ヒューストンと比べると小さな街で、中心に議事堂があり内部は見学できる。また、テキサス大学のオースティン校があり、安全で住みやすい街のように感じられる。

 

・日常生活

 広大な土地柄、テキサス州は交通の便が悪く、移動するにはレンタカーを利用するしかない。長距離バスやダウンを周回するトラム・バスはあるにはあるのだがが、安全を考えると正直、旅行者にお勧めできない。レンタカー以外で1日の移動をサポートしてもらうのには、リムジンサービスの利用がベストだと思われる。

 自分で運転する場合、取り締まりが厳しいのがスピード違反と駐車違反である。また、高速道路で◇のマークを見かけたら、左の車線はHOVレーンと言って2名以上乗車している場合は走行できる車線なので注意が必要である。

 大都市の高速道路の合流は交通量が多く、車を加速させるレーンの距離も短いのでカリフォルニアで運転に慣れていても最初は難しく感じるだろう。朝7時からと午後3時ぐらいからはスクールバスの送迎時間で、スクールバスがSTOPサインを出して停車しているときは追い越してはいけない。

 同時間帯のスクールゾーンでは制限速度が15マイル〜20マイルになり(標識と黄色いライトが点灯)、警官が交通整理をし、子供たちが横断歩道を渡るときは警官が停止するようドライバーに指示したりしている。高速道路もアスファルト舗装の場所ばかりではなく、コンクリート舗装の場所もあり、コンクリート舗装は水はけを良くするため縦溝が入っているが、特に雨上がり時は特に滑りやすく注意が必要である。

 また、高速道路なのに穴が開いたところや、積荷が落ちていることもあるので、不慣れな土地での運転は慎重に。

 

・ショッピング

 スーパーマーケットは日曜品以外にも薬局が併設されているため、処方箋なしで買うことのできる薬を購入出来る。また、銀行が併設されている店もある。Dallas近郊ではTom Thumb、Wal-Mart などのスーパーマーケットがある。

 日本のスーパーマーケットとかなり違うので行ってみると面白い。なお緊急で薬が必要になった場合、欧米人の体格に合わせて処方されているため、日本人の体格には合わないので、子供用を服用する人もいるぐらいなので注意が必要。

 Galleria、North Park Centerが高級Mallで頻繁にセールをしている。また、近郊にはアウトレットモールもあるので、(空港近くにはGrapevine mills、I-75を北上したAllenという街の南端に日本でもおなじみのPremium outletがある)お土産を買う時に使い分けるのも良い。下の写真はGalleriaの中央吹き抜け。1階にあるスケートリンクは家族連れに人気がある。

 

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Photo: tokuhain.arukikata.co.jp

 

・レストラン

 旅行で行く場合は、どこにどんなレストランがあるかわからないことが多い。ネットで調べることは出来るし、レストランのコメントを扱ったサイトが最近増えているので、参考にして出かける人が多いだろう。レストランは点在する小さな商店街に併設されているので見つけやすく、人気店は週末になると待ち時間覚悟となる。

 南部は海岸沿いの街を除いて一般的には肉料理が多く、日本でも流行ったシュラスコの店も多い。もちろんステーキハウスも多い。残念なことにかなり古くから広範囲にチェーン展開していた"Trail Dust"という筆者のお気に入りのステーキハウスが1号店だけの展開になってしまった。この店はネクタイをしていくと、切られることで有名なお店である。

 ネクタイをして来店するような店ではないというのが「ネクタイを切るセレモニー」になったようだ。切られたネクタイは加工して名刺と共に店内に飾られている。ネクタイをしている人を見かけると、カウベルを鳴らしながら店員が"ネクタイをしている奴がいるぞ"と言って大きな鋏をもってやってきて、大騒ぎしながらネクタイをカットしていく。大事なネクタイを切られたら怒りそうだがテキサスはおおらかである。だいたい、ステーキハウスにネクタイして来る方が悪い、という論理に誰も文句をいわないどころか楽しんでいる。

 

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Photo: Loghorn Steakhouse Dallas Hwy

 

 ステーキは炭火焼で柔らかく、サイドメニューはフライドマッシュルームが私のお気に入りだ。また、生バンドの演奏もあり、南部の雰囲気が味わえるお店である。I-35を南下したCorsicanaという町に"Collinstreet Bakery"というお店がある。この店はピカンナッツの入ったドライフルーツケーキが有名である。もともとはパン屋だっただけに、パンも美味しい。ドライフルーツケーキは日持ちがするのでお土産にすることが可能。また、ネットで取り寄せることも可能だが、私のお勧めはチーズケーキで残念ながら、チーズケーキは日持ちがしない。ピカンナッツはクルミに似たナッツで栄養価が高い。

 

・ビザを取得して滞在する場合

 移民局に行き、パスポート(ビザ)を持ってソーシャルセキュリティーの申請をする。移民局の住所はネットで調べることが出来るので、行って申請書に記入し、簡単な面接を受ける。その後、2週間ほどするとソーシャルセキュリティーの番号が記入された紙が郵送されてくる(郵送先の住所が必要)。

 ソーシャルセキュリティー番号は納税、自動車運転免許取得、ローンを組む時などに必要になる。初めて米国に銀行口座を作る人は、クレジットヒストリーがないため、ローンを組むのは困難なため、クレジットカードも作ることが出来ない。

 それでも車などの高額商品を購入する場合、ローンを組む際に信用がないため、高利率のローンを組むことになる。また、自動車保険も高い保険しか加入できない。保険については、ネットで調べられる保険には最初入れないが、購入時にディーラーの人に相談すると紹介してくれる。また日本で保険に加入していた場合は、日本の保険会社と提携している保険会社もあるので前もって相談すると良い。

 米国で自動車保険に加入すると、その保険はレンタカーでも有効になる。そのため、空港以外にあるレンタカーで車を借りる場合、保険を扱っていないところがあるくらいだ。市内で旅行者がレンタカーを借りる場合は保険を扱っていない店では借りることは出来ないので注意したい。

 新車でも車検は毎年行う必要がある。日本のようにディーラーでも代行してくれるが、自分で持ち込んでも簡単。車検が終われば、日本のようにフロントガラスに張ってあるステッカーを張り替えられる。米国で車を停めると色々なリスクが発生する。道車検が通っても、車が壊れないという保証ではないので、整備点検は自己責任ということになる。写真のようなハイウエイジャンクションをみただけでも相当な車社会であることは確かだ。

 

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Photo: devily.com 

 

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