ミニ氷河期の到来は2030年

地球温暖化説の根幹は温室効果ガスと地表気温の相関である。明確ではないが地球気温が短期的には上昇し続けていることで危機感を煽り、削減交渉が行なわれている最中、長期的に見れば地球はミニ氷河期を迎え寒冷化が進むとする説がある。

温暖化と寒冷化は2030年から2040年にかけて相殺される方向にはあるものの、寒冷化による局地的な自然災害リスクが高まっている。寒冷化に向かうという説の根拠となるのは周期的な太陽活動で、それは黒点の数で評価できる。太陽活動は太陽のコアと表面に近い部分に分けられる。下の図に17世紀から現在までの太陽黒点数を示した。

 

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Image: Mailonline

 

太陽黒点で代表される太陽活動が11年周期となる(図の短周期ピーク)。詳しい分析によれば太陽活動は2030年代に60%低下することがミニ氷河期を作り出すと考えられている(Valentina Zharkova教授、英国王立天文学会)。

このモデルによるとコアと表面に起因する活動の波が干渉して2022年にピークを持つはずのCycle25と呼ばれる活動極値を引き下げることになる。その後のCycle26は2030年から2040年の期間に相当するが、そのため太陽活動は大幅に減少することになる。

Cycle26では二つの波は完全に逆位相となる。このような状況は過去に"Maunder minimum"(下の絵)として記録されている。今から370年前に起きたこの寒冷化は1645年から1715年にかけて起こり、テムズ川が凍結したことが記録されている。

 

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Source: The Resililient Earth

 

このモデルのポイントは二つの活動の周期がわずかにずれていることで起きる一種の「beat現象」である。太陽地場の変化から見た活動の波の周期の精度は97%であるという。地球温暖化と競合する寒冷化について真剣に対策を練らなければならないので、2050年までに倍増するエネルギー需要に寒冷対策の部分が加わることになる。

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Source: stratsolar

もちろんこのモデルに対して全ての専門家の意見が一致しているわけではない。批判の中心は太陽活動周期の予測の精度が低いとする意見である。また太陽活動の変動があったとしても一定の輻射熱を受けている限り、温室効果の方が大きいとする意見もある。しかし仮に60%の輻射熱減少が起こればその効果は深刻であることは間違いない。温暖化の地球モデルに「人間活動」を取り込み精度を上げたモデルでの予測を行うとともに、太陽活動の評価の精度を上げる必要があるだろう。

 

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太陽活動周期と地球気温−ミニ氷河期

 

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