風力発電に関する最近の話題

再生可能エネルギーと原子力はどこかで競争が逆転するウサギとカメの競争のようだ。それには地道に再生可能エネルギー・プロジェクトを持続することが不可欠で、鹿島洋上風力コンソーシアムはスケールアップのきっかけとなるかもしれない。再生可能エネルギーへの投資はハコモノではない。クリーンな電力というリターンがある。

 

英国の風力発電事業の発電コストが原子力を下回る

これまで再生可能エネルギーによる電力コストが原子力を下回ることはないというのが原発推進派の根拠であった。しかし英国のヨークシャー州に建設が予定されている風力発電プロジェクトの入札で風力発電のコストがヒンクリー・ポイント原発のコストを下回った。英国の風力発電容量はすでに5.5GWに達している。今回のプロジェクトを加えると2020年までに10GWの再生可能エネルギー電力が送電網に加わる。

新規風力発電コストは2022年度以降は57.50ポンド(8,720円)になる見込みで、建設が大幅に遅れているヒンクリー・ポイントCの原発電力コスト92.50ポンド(14,028円)を下回る。ヒンクリー・ポイントではフランス電力がアレヴァ社の欧州型原子炉(EPR)を建設中だが、風力発電コストで追い抜かれれば大型発電所のメリットを生かすことなく、再生可能エネルギーに道を譲る可能性もある。太陽光発電が伸び悩む中、風力発電は直実に増加している中、日本でも洋上風力発電の大型プロジェクトが動き出した。

 

鹿島洋上風力コンソーシアム

茨城県鹿島地区には火力発電所が稼働中であるが、このほど鹿島沖に洋上風力発電所を建設するプロジェクト、鹿島洋上風力コンソーシアムの公募を行い、代表企業ウインドパワーグループの元で日立ウインドパワー(株)が18基の風力発電タービンを設置することとなった。規模は5.2MWのタービンを18基備え総出力93.6MW(注1)とされる。

(注1)事業者サイトによれば、5MWタービン20基で総出力100MWとなる。

 

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Credit: kankyo-business

 

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Credit: ウインドパワー

 

これまで福島沖への移動式風力発電基地が建設されたが大都市の電力需要に対応するためには固定式の大型風力発電所が現実的である。鹿島洋上風力コンソーシアムは日本最大の風力発電事業となるが、世界的に見ればまだまだ小規模である。ということはスケールアップでこれから発展する余地があるということでもある。四方を海に囲まれた国の有利さを使うべき時がきたのかもしれない。

 

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