地震を恐れて脱カリフォルニアの動きが加速

熊本地震によって311の記憶が蘇った人も多いのではないだろうか。記憶は薄れても地震も被害も消えることはない。国内では中央構造線への震源地移動に注目が集まるが、太平洋を挟んでリング・オブ・ファイヤーに属する南米エクアドル地震もあって、米国カリフオルニア州に飛び火すると考える人たちが多い。

 

実際に過去10年間でカリフォルニア州から脱出した人たちが500万人を超えた。カリフォルニア州の明るい日差しと冬でも温和な気候に憧れて移り住む人が多かったのは過去の話になった。

現在のカリフォルニアは高額な課税、都市部の交通渋滞、犯罪の増加と不法移民による社会不安に加えて地震、山火事、干ばつなど自然被害の増加で環境が悪化したためである。また地震による津波で福島第一とよく似た地形に設置された老朽化した原発と野積みされた核廃棄物で放射能汚染リスクが高い。次に大地震が起これば福島第一と同じ事故が起きると考える人が多い。

カリフォルニア州から脱出した人々の向かう先はテキサス州である。2013年に移動した人は250,000人に達し、このうち33,626人がテキサス州に移動した。カリフォルニア」州の所得税率は13.3%でそれ位以外の州税が消費者を圧迫しているが、目下の移住目的はM9.0の「大地震リスクから逃れる」ことである。

 

このスケールの地震による津波は海岸沿いに700億ドル(日本円で約7.6兆円)の経済被害と1万人以上の人的被害をもたらすとされる。カリフォルニア州北部の海岸沿いには富裕層の家が集中し憧れの存在だったが、今は地震の悪夢のために富裕層が離れる一方であるという。中でも警戒されているのはロサンゼルスに近いプエンテヒルの活断層で、震源地となれば都市部の18,000人が犠牲となり2,500億ドル(27兆円)の経済損失となる。

なぜそこまで地震を恐れるかといえば、太平洋プレート境界に一致する「リング・オブ・ファイヤー」に東アジアと南米で地震が頻発していることで遺された北米西海岸の活断層で地震が起こる確率が高いことが認識されているからである。

気象庁の発表では「地震予知は困難である」としながら、震源地が移動していることで「新たな震源地で地震が起こる可能性がある」としている。今回の熊本地震を日本周辺に限って理解しようとすることに限界がある。太平洋プレート境界が同時に不安定化していると考えて対策を立て直す必要があるのではないだろうか。

 

昨日(4月20日)には福島沖でM6.4地震があったことはそのように考えれば不思議ではない。有名なサンアンドレア断層は太平洋プレート境界で、年間46mmの速度で北西に動いている。このことで近い将来に大地震が起こるとすればカリフォルニア沿岸とされている。下のマップはIRISの2014年3月のM5.1地震直後のIRISデータ。

 

earthquake-activity-on-west-coast-rising-rapidly-march-2014

Credit: culture of life news 

 

You have no rights to post comments

Login

スポンサーサイト

最近のコメント

  • ホンダジェット成功の秘密
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 「もつれた」3GeV光源の行方とそのリスク
  • 高速増殖炉は何故うまくいかないのか
  • 放射光リングの持続性について〜加速器の経済学
  • 放射光リングの持続性について〜加速器の経済学
  • 癌完全治癒に向けてのオンコロジストのメッセージ
  • ヘリウム危機で早まるか高温超伝導の実用化

Copyright© 2013.   放射線ホライゾン rad-horizon.net   All Rights Reserved.